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小さな子供に大人気! やなせたかし先生原作の国民的アニメ・絵本といえば『それいけ!アンパンマン』である。

いつもは1回やられ、“新しい顔” をジャムおじさんに焼いてもらい復活。元気100倍になりアンパンチでばいきんまんを吹っ飛ばすというのがアニメお決まりのパターンだ。

だが、そんなアンパンマンが新しい顔を投げられても復活することなく、1度だけ「本当に死んでしまった作品」があるのをご存じだろうか? 

・アンパンマンが死んでしまう作品とは

その “アンパンマンが本当に死んでしまった作品” とは、2006年に公開された映画「それいけ!アンパンマン いのちの星のドーリィ」でのことだ。

・なぜアンパンマンが死ぬのか?

作品中では、ばいきんまんが発明した巨大メカ『スーパーかびだんだん』が大暴れし、しょくぱんまんやカレーパンマンをかびるんるん化させるなど、アンパンマンサイドを窮地に追い込む。

さらにアンパンマンは映画の主人公であるヒロイン『ドーリィ』を守るため、スーパーかびだんだんが口から放つ炎を受け止めて石化してしまう。

石化したアンパンマンには、命の源である『命の星』が消えてしまったため、新しい顔を投げても石化してしまう。ジャムおじさんも絶望し

「いのちの星が、アンパンマンからいのちの星が抜けてしまったんだ! いくら新しい顔を焼いても、もうアンパンマンは元には戻れないんだ」

――と言ってしまうのだが……。続きが気になる人は作品を視聴し、アンパンマンたちがどうなったのかをぜひ見てほしいと思う。

・大人でも楽しめる素晴らしい作品

あまりネタバレするのはアレなので映画の感想を一文で言うと、「やなせたかし先生がなぜアンパンマンマーチを作ったのかが分かる、『命』をテーマにした感動の名作」という感じである。

『実写版 進撃の巨人』を前後編続けて観て荒んだ筆者の心を感動の涙で洗い流してくれた、素晴らしい作品であった。大人でも楽しめること間違いなしなので、ぜひ観てみることをおススメするぞ。

執筆:なかの
Photo:Rocketnews24.

▼やなせたかし先生の言葉が心に染みる名作だ
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