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何か重い荷物を持ち上げる時や、疲れて椅子に座った時など、自然と口に出てしまうのが「よっこいしょ」という呪文である。古くから日本に伝わる伝統的な呪文であり、年齢を重ねるごとに使いこなせるようになる。癒しの回復魔法といってもよいだろう。

だがしかし。「よっこいしょ」どころの呪文では気持ちが回復できないピンチな時は、「よっこいしょ」の強化版を使うことをオススメしたい。その名も「よっとこどっこいしょ」である。

・祖母が教えてくれた呪文「よっとこどっこいしょ」

この「よっとこどっこいしょ」は、私(筆者)の祖母がよく使っていた呪文である。祖母の出身は埼玉県。方言なのかどうかは不明だが、重い荷物を持ち上げるとき、よく「よっとこどっこいしょ」と言って気合を入れるのだ。

・エンドレスよっとこどっこいバージョン

ちなみに私は、その派生バージョンをよく使う。それが「よっとこどっこい、よっとこどっこい、よっとこどっこい……」とリズミカルに続ける “エンドレスよっとこどっこいバージョン” だ。基本は3回、「よっとこどっこい、よっとこどっこい、よっとこどっこいしょ」と使う。

3回で済まないレベルの、長丁場にわたる重労働ならば、その行動が終わるまで続けるとよい。たとえばトイレに行くときは以下のとおりだ。

まず、「よっとこどっこい、よっとこどっこい、よっとこどっこい……」と心の中でつぶやきながらトイレに向かい、「よっとこどっこい(ドア開ける)、よっとこどっこい(ズボン脱ぐ)、よっとこどっこい(パンツ脱ぐ)、よっとこどっこい……しょ!(ここで座る)」……で呪文は成立。気合十分で用をたせる。

・最後の「しょ」だけは、ちゃんと言おう

なお、ポイントは最後の「しょ!」だ。最後の「しょ!」で気合を入れる。ここが力(ちから)のインパクトポイント。なお、本当に声に出しながら「よっとこどっこい呪文」をつぶやくと、まわりから怪しまれるので、心のなかでつぶやきたい。

しかし最後の「しょ!」だけは、さりげなく口に出す。最後をキメないと、この呪文は効力がないのだ。ちなみに、まわりからは「……ンしょ!」と言ってると思われるだけなので大丈夫だ。よっとこどっこい、よっとこどっこい、よっとこどっこいしょ!

執筆:GO羽鳥
illust:RocketNews24.