ゲーム雑誌の一つ「月刊ゲームラボ」が2017年5月16日発売号で休刊になるというニュースが飛び込んできた。前身の「バックアップ活用テクニック」から隔月化を経て月刊誌になったゲームラボ。怪しいアジアの情報や改造コードなど他のゲーム誌とは一線を画した内容でマニアの人気を集めていた。

ゲームラボのことを想っていたら自然とファミコンのドラクエを引っぱり出し、ゲームラボへの愛を綴った呪文を探してしまっていた。そして見つけた一つの呪文はファミコン世代ならわかるであろうレジェンド級の呪文へのオマージュだったのだ!

・ドラクエ11でも復活の呪文

その呪文とは「げえむらぼ はさすがせかい いちだつた のだよ」(ゲームラボは さすが 世界一だったのだよ)だ。

怪しいアジアの情報、違法コピー、本体の改造、ゲームの吸出し機(タコ吸い)、改造コード、パチモノなどなどゲームラボが世に送り出してきた情報は間違いなく世界一だった。さすがの怪しさにときめいていたものだ。

そしてこの呪文はレジェンド級の呪文である「まるかつは やつはりせかい いちだつた のだよ」(マル勝はやっぱり世界一だったのだよ)へのオマージュだ。懐かしいと思った人も多いことだろう。

「マル勝」とは角川書店が出していた「マル勝ファミコン」という雑誌のことだ。ファミコンのドラゴンクエストが発売された当時は裏技ブームがあり、この呪文も全国のファミコン少年達によってブームと共に広げられたのである。

いつの世も「裏技」はワクワクさせてくれるものだ。ゲームラボが送り出してきた情報でワクワクしていたゲーマー達も多いと思う。確実にその人にとって世界一の情報を与えてくれた瞬間が存在したはずだ。

・復刊の可能性は

この呪文で復活する勇者はレベル20の「-き97」。王様が復活を歓迎しているということは復刊の可能性もあるのかもしれない。怪しい情報だけを集めた1冊が同じ出版社の「ラジオライフ」の増刊号として出ているのではないだろうか。

アイテムには「呪いのベルト」がある。それ以上に「妖精の笛」が3つなどキレイなアイテムが多い。私は呪いのアイテムだらけのゲーラボが好きだった。最近は怪しいアイテム情報は少なくなっていたように思う。これも時代か……。

読者としてだけでなく何回か記事を書かせていただいたことがあるのでゲームラボへの思い入れは強い。この雑誌を読まなかったらパチモノにハマって中国に住むなんてことは考えなかっただろう。今までお疲れ様でした。ラスト2冊、しっかりと読ませていただきます!

執筆:麟閣
Photo:RocketNews24.

▼ゲームラボは さすが 世界一だったのだよ

▼勇者「-き97」が復活

▼レベルは20。鎧はない。

▼怪しいアイテムが少ない。これも時代の流れか。