世界でも有数のソフト会社Googleは、6月末にソーシャルネットワーキングサービス(以下:SNS)「Google+」を発表した。現在、一部のユーザーのみを対象にしてテスト運用を行っている。同社の従来のサービスを武器に、SNS最大手のFacebookに対抗すべく、正式なサービス開始を模索しているものと見られる。

実はこのサービスの運用に当たって、新たな検索機能が実装されている。それは「プロフィール検索」というものだ。他のSNSサービスで言えば、「友だち検索」に当たる機能で、知り合いを見つけるのに役立つ機能である。

しかし、この機能にはひとつ怖い点があるのだ。それは、ログイン状態になくても他人のプロフィールを検索できてしまうのだ。他の検索サービス同様に、キーワードで紐付けられた検索対象を見ることができる。

もしも、「検索の公開設定」をオンの状態にしていると、見知らぬ誰かに自分のプロフィールを明かすことになるのだ。

Google+は現在、キャパシティオーバーのため新たな招待を受けることができない状態にある。したがって利用者も限られるだろう。登録できることを待ちわびている人も少なくないはずだ。

ところが、プロフィール検索はGoogle+の登録に関係なく利用ができてしまう。プロフィールには、次の内容が含まれている。

【 Googleプロフィールに含まれている内容 】
・ 自己紹介
・ 自慢できること
・ 職業
・ 勤務先
・ 学歴
・ 住んだことのある地域
・ 連絡先(自宅)
・ 連絡先(仕事)
・ パートナー関係
・ 広げたい関係
・ 性別
・ その他(旧姓など)

もしも公開設定にしている場合には、このうち「連絡先」、「パートナー関係」、「広げたい関係」以外の項目は、検索キーワードで発見できてしまう。たとえば、職業の欄に「自営業」と入力していたとしよう。すると、検索候補が12万件も見つかってしまうのだ。ログインしていなくても、もちろん友だちでなくても、その人の名前や住所が「自営業」という言葉に紐付けられて閲覧できる。

Google+がどのような形で、正式にサービスインするのかは不明だが、詳細がわかるまでは、細かなプロフィールを入力しない方が良いだろう。また、検索の公開設定は「検索結果に表示しない」としておいた方が、より安全と言えよう。

安全であるのなら、使うことに問題はないだろうが、今のままでは不安が残る。今後、Googleの動向に注目したい。

参照元:Googleプロフィール