2017年春、大手うどんチェーンの丸亀製麺は、期間限定メニューの「あさりうどん」の提供を実施した。これが驚くほど美味く、編集部でもハマるメンバーが続出。かく言う私(佐藤)も、こっそり食べたのだが、実にウマかった! 販売が終了してしまって、残念で仕方がない……。

次の一手は、「牛とろ玉うどん」である。あさりうどんで差をつけられたライバルのはなまるうどんは、コレを迎え撃つつもりなのか、「特撰 海鮮松前漬けのとろ玉ぶっかけ」の発売を、なんと丸亀と同じ日(2017年4月25日)に開始した! はなまる VS 丸亀のとろ玉うどん対決勃発!! はたして軍配はどちらに!?

・まずははなまるの「特撰 海鮮松前漬けのとろ玉ぶっかけ」

はなまるうどんのとろ玉は小・中・大の3サイズ。それぞれ、530・630・730円となっている。

たっぷりのとろろに、海鮮松前漬けを添えている。タマゴは “生” で自分でトッピングするのだ。

今回注文したのは、あたたかい中サイズのうどん。タマゴを割り入れると、うどんととろろの白色の上に、卵黄の黄色が鮮やかに映える。

・後半、味がぼんやり

食べてみると、とろろは出汁で伸ばしてあるらしく、やや緩めのかたさ。つゆの旨味と、松前漬けの塩気と酸味が混ざり合って、バランスが良い。しかし、とろろの味に漬物の味が埋もれてしまって、後半は味がぼんやりとしてしまった印象。できれば、松前漬けを増量してもらえると嬉しい。

悪くはないのだが、味のインパクトに欠けるような……。やはり漬物を増量して、アクセントを効かせると良いのかもしれない。

・次に丸亀の「牛とろ玉うどん」

一方の丸亀製麺のとろ玉は、並盛690円。はなまるとろ玉の中よりも60円高い。提供される商品には、牛すき肉ととろろ、温泉タマゴが乗っている。これに、セルフでネギと生姜をトッピングした。

丸亀の器は、はなまるよりも一回り小さい。量だけで考えると、はなまるが優勢に見えるのだが……。

食べてみて、はなまる優勢は一発で覆った!

・味のインパクトがある

甘辛く煮られた牛肉は、一口食べただけでトリコになってしまう。はなまるに欲しかった味のインパクトはコレだ! この味の強さがあってこそ、タマゴの甘さと、とろろの柔らかい口当たりが活きるのである。

しかも、とろろは出汁で伸ばされていないので、粘りが強い。思い切り麺をすすると、それらが混然一体となって、口のなかでひとつになる。

・丸亀は理解している

ああ~! 丸亀はわかっているなあ~って感じがする。うどんを美味しく食べる組み合わせを、丸亀はいつも理解しているんじゃないのか? と思ってしまうのだ。味のインパクトが強く、繰り返し食べたいと思う工夫が施されている。

よって、今回のはなまる VS 丸亀は丸亀の勝利!! 味が気になる人は、それぞれを食べ比べてみてはいかがだろうか。

参考リンク:はなまるうどん丸亀製麺
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24