出だしから突飛なことを申し上げるが、ここが「丸亀ワールド」だとしよう。この国の住民たちはうどんで、国民的スターかつ勇者が「あさりうどん」である。

そのあさりうどんに引けを取らぬほどの実力者が「鴨ねぎうどん」で、長きにわたり丸亀ワールドには「あさりうどん」と「鴨ねぎうどん」のWエースが君臨していた。

そこに突如現れた謎の戦士、その名も『牡蠣ぶっかけ』──。牡蠣ぶっかけは いとも容易く「丸亀ワールド」のバランスを崩壊させる “伝説の勇者” だったのである。

・牡蠣の新メニュー

2024年1月30日、丸亀製麺に3種類の新メニューが登場した。「豚ちゃんぽんうどん」「牡蠣たまあんかけ」そして「牡蠣ぶっかけ」である。

三度のメシより牡蠣が好きな私の狙いはもちろん「牡蠣ぶっかけ」一択。これまで何度か登場している「牡蠣たまあんかけ」よりも、牡蠣の新メニューに俄然興味が湧いていた。

というのも「牡蠣たまあんかけ」は “後からジワジワ系” の美味しさで、お出汁に染み出した牡蠣の旨味が特徴的な一杯である。逆に言うとややインパクトに欠ける点は否めない。

その点、一口目から圧倒的にウマい「あさりうどん」と「鴨ねぎうどん」の力強さたるや。年間を通じると相当数の新メニューが登場している丸亀ワールドだが、Wエースに勝てるほどの逸材は存在しなかった。

・インパクト絶大

だがしかし、結果的に『牡蠣ぶっかけ』は両社に勝るとも劣らない激ウマにもほどがある一杯であった。少なくともインパクトの強さに関しては「両者を超えている」と断言しよう。

牡蠣ぶっかけを構成するのは、旨味を凝縮した「揚げ牡蠣」と「レモン」「マーガリン」「黒胡椒」たち。正統派が多い丸亀ワールドの中では、やや異端児に見えるかもしれない。

……が、その戦闘力は絶大! ウォーミングアップの段階から “ド派手にブチかますぜ感” がハンパない!!


レモンを絞り……


マーガリンを混ぜ混ぜし……


準備完了!


この段階ではまだ “レモンバターうどん” の域を出ていないが、レモンの酸味と濃厚なマーガリンのコクがうどんに絡みつき、このままでも十分すぎるほどにウマい。

・とにかく牡蠣

そして主役の牡蠣である。サイズ的にはややどころか小ぶりな揚げ牡蠣であるが、口に入れた瞬間の牡蠣力(かきぢから)がとんでもねえ! なんて牡蠣だ!! ガチで牡蠣の旨味が凝縮しまくっているではないか。

脳にウマさが突き抜けるインパクトだけでいえば「揚げ牡蠣」は「あさりうどん」よりも「鴨ねぎうどん」よりも遥かに強烈。牡蠣好きな方には自信を持ってオススメできる一杯だ。

惜しいのはぶっかけスタイルのうどんであるため、あさりうどんや鴨ねぎうどんほどスープを楽しめないこと。それなりにインパクトがある “レモンバターうどん” でさえ、揚げ牡蠣の前では赤子も同然であった。

あまりのウマさに一瞬で『牡蠣ぶっかけ』を平らげた私は率直にこう思った。「大……いや、得にすれば良かった」と。特に都心では販売店が少ないため、牡蠣好きな方には大以上のサイズをオススメしておきたい。

丸亀ワールドに突如現れた牡蠣ぶっかけ。価格は並が790円、大が950円、得が1110円である。あさりうどんと鴨ねぎうどんが震え出しかねない『牡蠣ぶっかけ』は3月初旬まで販売予定だ。いや、ガチでウマかった。

参考リンク:丸亀製麺
執筆:P.K.サンジュン
Photo:Rocketnews24.