写真やイラストを見ながら、間違いを見つけ出す脳トレーニングがあるが、ある政治家の自撮り写真が、「これはマズいんじゃないの!?」と問題視され大きな話題となっている。

問題となっている自撮り写真を撮った政治家は、“想い出の1枚” を、カメラに納めただけのつもりだったようだ。だが、よ~く見たら、その国の問題点が、色濃く反映されていることが一目瞭然なのである! 読者の皆さんは、写真を見てお分かりになるだろうか!?

・政治家の自撮り写真が問題視される事態に!


ネットで、「これはマズいでしょ!」と叩かれてる自撮り写真を撮影したのは、米共和党で下院議長を務めるポール・ライアン氏だ。45歳の彼は政治家としては若く、185センチの長身にイケメンなルックスで、共和党の次世代を担う存在として注目されている。

そんな彼が、オハイオ州クリーブランドで開催された共和党全国大会で、国会議事堂に勤務する若きインターン多数と、自撮り写真を撮影したのだ。

・写真に写っているインターンは白人ばかり!!

問題の写真を見ると、手前に写ったライアン氏の背後には、100人程のインターンがにこやかに写真に納まっていて、一見したところ、あまりにもまともすぎて何がマズいのか分からない。

だが、よ~く見てほしい。読者の皆さんは、お気づきになっただろうか!? そう! 写真に写っているのは、ほとんど白人ばかりだったのである!! 確かによ~く目を凝らしても、アフリカ系やアジア系は見当たらず、かろうじて真ん中辺りに、ラテン系らしき男性が見受けられるだけだ。

・ダイバーシティとは程遠い状態だった!

現在アメリカでは、どんな分野においても、「ダイバーシティ(多様性)を大切にしよう!」との動きが強まっている。しかし、米国政治の未来を担うであろう国会議事堂のインターンが、一人種で固められてしまってはダイバーシティとは程遠いだろう。

ライアン氏の自撮り写真について、ネットでは、「青や緑のワイシャツを着ている人もいるし、ブロンドや黒髪もいるし多様性はあるじゃないか」と、皮肉タップリなコメントも寄せられている。米国の人口は40パーセント近くを非白人が占め、選挙権を有する年齢層でも30パーセント近くになるが、非白人の上院議員は全体の7.1パーセントにしか満たないそうだ。

写真に写っているインターンの半数が、女性である点が、まだ救いだと言えるかもしれない。2009年には、米国初のアフリカ系大統領が誕生したものの、米政界でダイバーシティが当然のこととなるには、もう少し時間が必要なようだ。

参照元:Instagram @speakerryanMashable(英語)
執筆:Nekolas