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経済発展著しい中国。それにあわせ地下鉄の整備が進められている。オリンピックや万博など国際的なイベントの前には、1年で100以上もの駅ができるなど、そのスピードには目を見張るものがある。

その急速に増えている地下鉄で、ちょっと困ったことが起きているらしい。なんと地下鉄の車両内でゴミを散らかしたり、なんとその場で大でも小でもお構いなしに用を足してしまう乗客がいるというのだ。それも1件、2件ではないらしい。ニュースチャンネルがわざわざマナーの向上を呼びかけるほどのようである。

中央電視台(CCTV)の新聞台だ。新聞台とはニュースチャンネルのことである。「地下鉄車両はゴミ箱ではありません」というサブタイトルを打ち、地下鉄内でのマナー向上を呼びかけた。

ニュース内容によると、中国各地の地下鉄車内で、ヒマワリの種の殻を食べ散らかしたり、その場で用を足している乗客がいるという。市民が撮影した写真や動画と共にその実情が紹介された。

見てみると、確かに悪びれもせずヒマワリの種の殻を、自身が座っているあたりに散らかしている。車内で用を足しているのは主に子どもだ。キチンとズボンを下して堂々としゃがみこんでいる。見る限り我慢したが洩らしてしまったというより、親が「ここでいいか」と、させてしまっているようだ。

このような確かに起きているらしい。上海のイベント施設で働いていた日本人によると

「確かに、子どもにそこらへんでトイレをさせる親が結構いましたね。屋内でやられたとき“ここはトイレではないのですが”と言うと、“子どもなんだから仕方ないでしょッ!!” と逆に言い返されて困りました(笑) 子どものしつけ方針が日本とは違うのかも」

とのことだ。やってしまう人はマナー違反だと認識していないようである。

たとえば、自然の土むきだしの場所なら、ヒマワリの種の殻も糞便も自然に返るのでまだいい。そのため、現地でも良しとされてきたのかもしれないが、舗装された道や地下鉄の車両のような場所ではそうもいかないだろう。

もちろん、このような行動に批判的な中国人もいる。しかし中国人間でもこれだけ認識が違うとは……これも「著しい経済発展」やそれによる格差による問題なのだろうか。

(文=沢井メグ)
参照元:Youku 優客拍客

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