今は家から1歩も出なくても、欲しい情報はほぼ何でも手に入れることができる。情報だけでなく、音楽やスポーツをはじめとするエンターテイメントを満喫することさえできるのだ。ただし、ライブ会場や球場で足を運ぶのと、ただ情報を手にするだけでは、受け取るものが大きく違う。
私(記者)は最近、東京・後楽園ホールで新日本プロレスの試合を直に見た。これはテレビでも映画でもネットでもない。久しく忘れていた「興奮する」という感情を呼び起こされて、思わず叫んでいる自分に驚いたくらい。黙っていられない、身体がうずく。これこそがエンターテイメントであると、肌身で体感したのである。