今からちょうど12年前のことになる。31歳で上京した私(佐藤)には、友達と呼べる人が1人もいなかった。職場と家を往復するだけ。電車に乗るのがイヤで、遠出をする気にもなれず、休みは部屋に引きこもっていた。
そんな私が「どうしても見たい!」と思って、ひとりで出かけたミュージカルがある。それは『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』だ。 三上博史主演のステージを鑑賞した当時の私はいたく感動し、再び見たいと思いながら十余年が経った。アノ舞台が再び帰ってくる! しかも主演は生みの親であるジョン・キャメロン・ミッチェル! これは見るしかないッ!! ロック好きなら必ず見るべきッ!