なんとなく雑貨屋をブラついていると、ふと鏡売り場で気になる文言を目にした。「リアルな肌色をキレイに映す」「反射率95%」というやつだ。これは「ROSY ROSA(ロージーローザ)」というブランドのものだったが、複数のメーカーから「肌色の再現力に優れる」等、他の鏡よりも優秀である旨をアピールする鏡が沢山並んでいた。しかもそこそこ値段が高い。
キャッチコピーは様々だが、それらの鏡は全て、高い反射率を主張する点で一致していた。筆者は生まれてこの方、鏡など全て同じようなものだと思っていた。いや、例えば宇宙観測に使われる大型望遠鏡の鏡などに、凄まじい精度を有した超ハイスペックな鏡が使われていることは知っている。
しかし顔を写すのが主な用途と思われる鏡など、全部一緒だろうと。どんなところにでも競争は生まれるものなんだなぁなどと感心していたのだが、ふと思ったのだ。めちゃくちゃ安い鏡と、優秀さを主張する鏡で、見え方はどれくらい変わるものなのだろうかと。ちょっと比べてみよう。