全国的に有名な土産である仙台銘菓「萩の月」。筆者はこれを食べたことがない。ずっと気になっているにもかかわらずである。
何故か。土産を売っている場所に怠惰ゆえ足を運ばず、土産をもたらしてくれる知人友人もおらず、ただ日々を無為に過ごしている者は、たやすく土産社会からドロップアウトする。筆者はそれだからである。
しかし、ドロップアウトした者にも起死回生の策はある。ネット通販である。そういうわけで、最近になって興味を抑えきれなくなった筆者は、奥の手で「萩の月」を取り寄せることにした。
全国的に有名な土産である仙台銘菓「萩の月」。筆者はこれを食べたことがない。ずっと気になっているにもかかわらずである。
何故か。土産を売っている場所に怠惰ゆえ足を運ばず、土産をもたらしてくれる知人友人もおらず、ただ日々を無為に過ごしている者は、たやすく土産社会からドロップアウトする。筆者はそれだからである。
しかし、ドロップアウトした者にも起死回生の策はある。ネット通販である。そういうわけで、最近になって興味を抑えきれなくなった筆者は、奥の手で「萩の月」を取り寄せることにした。
つい最近までの筆者は、美味しいクリームパンを食べている時、よくこう思っていた。「このクリームを色んなものにかけてみたい」、あるいは「いっそクリームだけをもっと味わいたい」と。そしてそのたびに己を戒めた。「私の欲望は、クリームパンへの冒涜だ」と。
が、そんな葛藤を抱えていた筆者のもとに、有名クリームパンメーカーである八天堂によって衝撃がもたらされた。2022年4月1日、八天堂は自社のクリームパンに注入しているクリームを、便利なチューブ型にして発売しだしたのである。
つまりどういうことか。筆者の葛藤は面白いくらい無意味だったのである。