【パパママ必見】“授乳OK上映”って何!? 日本最古級の映画館『高田世界館』が母乳をあげながら鑑賞できる回を始めてたので子供と行ってきた

結論から言うと、どちらの心配も大丈夫だった!

まず子供の様子だが、館内は、普段の上映会より足元がほんのり明るくされていて、怖がるどころか楽しそう。

そして、スタッフの方に「じっとしていられないと思うので心配」と告げたところ、「歩きまわっても大丈夫ですよ」とのこと。お言葉に甘えて、他の方の迷惑にならないようドアと後方座席の間を歩かせていたら、これもまた楽しげだ。

また、この日、1階には私の娘を含めて2カ月~1才半の乳幼児4名がいたのだが、子供同士でコミュニケーションをはかる場面もあれば、映画に登場する赤ちゃんを見て「あー」と呼応するお子さんも! 

ママたちがしっかり目と気を配っていたこともあり、ギャン泣きする子もおらず、なごやかな雰囲気だ。私の娘も「好奇心を刺激される新しい場所で」「お友達と遊びつつ」「抱っこもしてもらい」さらに「おやつも食べて満足」といった具合で、映画後半にはぐっすり眠っていた。

・作品との相性の良さがプラスに

そして、周りの人の迷惑にならないか、という点だが、これは今回の上映作品の特性が大いに発揮されていたと言える。

作品中にも赤ちゃんがたくさん登場するので、赤ちゃんの声がしても、それがスクリーンの中なのか、劇場内のリアルな声なのか判別がつかないほど。どこから声が聞えて来ても、まるで違和感なし。

2階で見ていた人に、1階の赤ちゃんの声が気にならなかったか聞いてみたところ、とくに問題なかったそうだ。

また、育児がテーマの映画ということもあって、周りのお客さんもあたたかく、終了後に「かわいいね、あっという間に大きくなっちゃうよ~」などと声をかけてくれるくらいだった。

・改めて「映画館で見る魅力」を考えた

大きなトラブルも起こらず、「遠かったけど行って良かった!」というのが個人的な感想だ。しかし、一人でDVDを見た方が明らかに集中はできるのに、なぜ満足感が得られたのか。

それは、映画館ならではの「誰かと作品を共有できる喜び」をより強く感じたからではないだろうか。同じシーンで笑い、しんみりし、上映後にロビーで「よかったですね~」「パパにも見てほしい映画ですよね!」などと感想を言い合うというのは、DVD鑑賞では味わえない楽しみ方だ。

児童館など子供を連れて行ける場はいくつかあるが、「大人自身が楽しめる場」となると選択肢はグッと狭まってしまうだろう。しかし、この上映回にはそれがある。育児中の方に……とくにワンオペ育児で大変なパパママにこそ、一度行ってみてほしい。

・今後もつづくらしい!

さて、なぜ授乳OK上映が実現したのか。高田世界館・支配人の上野迪音(みちなり)さんに聞いてみたところ、上野さん自身にお子さんが生まれたことがきっかけであるそう。また同時に「映画館で見る価値は何なのか」と自問する時期も重なり、今回の乳児同伴OK回の実施へとつながったのだそうだ。


「制約があるなかで、選択肢のひとつとして」「ただ、(家でのDVD鑑賞と比べて)当事者の方がどうとらえられるかはわかりませんが──」と話す上野さん。いやいや! たとえ遠くても選択肢がある、というだけで救われる思いだ。どんどんやってください!(笑)

今後の予定としては、直近では11月25日(土)に別の作品で託児つき上映会を実施されるそう。大人が映画鑑賞している間、保育士さんが子供を見ていてくれるというものである。資格のある人に見てもらえるなんて安心である。

今後は月に1回のペースで、このような企画を打ち出していきたいとのこと。また作品も育児関係に限らず、他のジャンルにも広げていきたいと考えているそうだ。いいぞ、もっとやってください!

・今回ご紹介したスポットの詳細データ

名称 高田世界館
住所 新潟県上越市本町6丁目4-21
ベビー&幼児同伴OKの『いのちのはじまり』は11月25(土)まで

Report:沢井メグ
Photo:Rocketnews24.

▼上越市にある高田世界館の「授乳OK回」に行ってみた!

▼ロビーにはオムツ替えコーナー

▼オムツを回収してくれるとはありがてえ!

▼荷物置きもあってありがてえ! 

▼上映中、授乳スペースを使っているママもいたよ! 上映ホール内にあるとサッと行けていいね!!

▼乳幼児OKの回は男性は2階で。女性は2階に行ってもOKだ。パパママ&ベビーで見ているお客さんも!! 家族そろって映画だなんて素敵だ

▼当初11月17日までの予定が、早くも延長決定とのこと。気になる人は是非見にいってみてほしい!!

日本、〒943-0832 新潟県上越市本町6丁目4−21