みなさんは2022年に公開されたインド映画『RRR(アールアールアール)』をもうご覧になっただろうか? RRRがとんでもない作品だと小耳に挟んだ私は、今年に入ってから劇場で鑑賞。結果「RRRを誰かに伝えなければ」という強い使命感を抱き、現在に至る。

あれ以来、各所で「絶対に観た方がいいよ」「いや絶対に観ろ」「いいから観ろよバカ野郎!」と触れ回っているいるのだが、ついに千載一遇のチャンスがやって来たようだ。なぜなら全国8カ所の映画館でRRRの「ドルビーシネマ上映」が始まったからである!

・エナジーそのもののような映画

RRRのすごさ、最高さについては以前公開した「あのトップガン マーヴェリックより最高だとウワサの『RRR』がヤバすぎた! RRRを観てない人生なんてもったいない!!」で語り尽くした。自分で言うのは何だが、今読んでも熱のこもった文章だと思う。

RRRに限らず、映画のレビュー記事は非常に難しく、ネタバレにならぬよう気を遣いながら作品の面白さを伝えるには、相当なカロリーとテクニックが必要だ。……が、上記の記事をフルパワーで書き上げられたのは、まさに『RRR』自体がエネルギーの塊のような作品だからである。

さて、その中で私は以下のように述べていた。


「RRRに関しては「絶対に劇場で観るべき」と断言したい。スマホでもテレビでも内容は一緒だが、逆にRRRを劇場で観ないなら映画館など全部無くなってもいいハズ。それくらいRRRは劇場向きの作品だ」


これはマジでそう思っている。というか、劇場でRRRをご覧になった全ての人が同じことを思っているのではなかろうか? 冗談でも比喩でもなく、本気で「RRRを劇場で観ないなら映画館なんて全部無くなってもいい」と考えざるを得ないのだ。

・ドルビーきたぁぁぁぁああ!

そんな中、2023年1月20日(金)から始まった「ドルビーシネマ版上映」はRRRを鑑賞するうえで最高のシチュエーションと申し上げていいハズ。パワフルな音響と映像で作品のポテンシャルを最大限に引き出す「ドルビーシネマ」により、RRRはさらに輝きを増すハズだ。

逆に言うとドルビーシネマそのものが「RRRを待っていた」との見方も出来なくない。ドルビーシネマが「ようやく本気を出すときが来たようだな……! ゴゴゴ……」と言っている……気がする。

なお、ドルビーシネマ版が上映されるのは「丸の内ピカデリー」や「新宿バルト9」など、全国8カ所の映画館。どの劇場が該当するかは公式サイトでチェックして欲しい。

・お願いだから観て欲しい

日本におけるインド映画の最高動員数を記録し、第80回ゴールデングローブ賞にて劇中歌の “ナートゥ” が最優秀主題歌賞を受賞するなど、まさに世界的大ヒットを記録しているRRR。なんとかこの機会に、ぜひ『RRR』をご鑑賞いただきたい。

私が何度『RRR』の記事を書いたところで、給料が上がることも無ければ関係者から感謝されることも無いだろう。……が、RRRほど「誰かと共有したくなる作品」は滅多に無いのだ。なのでダマされたと思って劇場に足を運んでください。土下座してお願い申し上げます。_○/|_

参考リンク:映画『RRR』公式サイト
執筆:P.K.サンジュン
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