「しまった、あっちにしておけばよかった~」、ご飯を食べにいって、そんな後悔をした経験、誰にもあるはず。選択肢が多くて。その全部が美味そうだったとしたら、何を食ってもこんな後悔をしてしまうものだ。

まさしくその後悔を、私(佐藤)は東京・渋谷の「ハンバーグとはんばーぐ」でしてしまった。なぜならこのお店、10種のソースから2つを選ぶことができるのである。実際に注文した結果、やっぱりあっちにしておけばよかったかなってなった……。

・組み合わせに悩む

このお店の前身は「COWMAN STEAK CLUB The Grill」というステーキとハンバーガーのお店である。2022年5月に2種のソースを選べるハンバーグ専門店「ハンバーグとハンバーグ」にリニューアルし、そして昨年2月神楽坂から現在の渋谷に移転、それに伴い店名を「ハンバーグとはんばーぐ」に名称を変更している。


神楽坂の頃からお店の名前は知っていて、2種のソースのハンバーグに興味はあった。いつか行きたいと思いつつタイミングを逃していたのだが、最近になってようやく渋谷の店に行くことができた。



お店はカウンターのみ14席、オープンキッチンで調理している様子を見ることができる。SNSで話題を集める人気店なので、日によっては行列ができることもある。幸い、この日は土砂降りで店前に行列はなく、すんなり入店することができた。

さて、まずは券売機で食券を買う。メニューはハンバーグのみで、サイズ(ミニ・並・大・特大)と焼き加減(標準焼き・よく焼き)を最初に選ぶ。


女性におすすめは並(200g)の標準焼き。男性には大(300g)の標準焼きとのこと。300gで税込1980円、結構いいお値段、だがアメリカの自社牧場で育てたブラックアンガス(赤身肉)を使用しているそうなので、この価格帯なのではないだろうか。


次にソースを選ぶのだが、ここが悩みどころだ。ソースは全部で10種類あり、ソースなしも選択可能。組み合わせは全部で66種以上にもなるというから、センスの問われるところだ。

デミグラス・チーズ・トマト・カレー・ペッパー・おろしポン酢・めんたい・キムチマヨ・メープル・ととろわさび、何とナニが良いのだろう?


間違いのない組み合わせならデミグラス & チーズカレーとトマトも相性は良いだろう。ペッパーとメープルは甘さと辛さを楽しめそうだな。う~ん、決めかねる! かなり決めかねる!!

結局私は、めんたい & ととろわさびの和風の組み合わせにした。はたして、これでよかったのか……。



・どう食べても後悔

卓上には黒い木製プレートが置かれていて、この上にハンバーグの鉄板が来る。


目の前には無料トッピングのパン、1人3個まで頂くことができる。


箸やフォーク、紙エプロンは引き出しの中に収まっている。


まずは付け合わせのじゃがいもとブロッコリーが出てきた。ソースにディップして食べると良いらしい。


そして来ました! 2種のソースのハンバーグ!! ご覧の通り、左がととろわさびで右がめんたい。黒い器に見えるけど、コレ鉄板でアツアツです。


真上から見ると実に映える! SNSで話題になるのも納得、思わず写真を撮りたくなる気持ちもわかる。


ハンバーグは肉感の強い粗挽きタイプで、スッと切れるかと思いきや、意外と硬い。しかしその分、肉の歯ごたえを楽しむことができるぞ。


まずはめんたいサイドから頂くと、明太子の濃厚なクリームソースが肉と良く合っている。和風ハンバーグといえば、どこでもおろし醤油・おろしポン酢と相場が決まっているのだが、めんたいソースも和風の一角を担えるほどのポテンシャルを持っている


お次はとろろわさびサイド。緑は食欲をかき立てない色だな……。だが、味はいい。出汁感が強く、とろろのなめらかな口当たりとわざびの程よい辛味がクセになる。このソースだけで、余裕でご飯を食べられる。


ちなみにご飯はおかわり自由。まずはハンバーグでご飯を1皿、次にソースだけでご飯を1皿なんて食べ方もできるぞ。



満足している。私は今日のこのハンバーグに十分満足している。けど! 少し後悔もしている

チーズも入れておけばよかったな~、トマトもよかったかも。いや、デミグラス × デミグラスでハンバーグもご飯も食いまくる選択もあった……。いつ何をどう食べても「あっちがよかったかな~」ってなってしまうヤツだ。良い意味で、いつでも後悔してしまうお店である。

ということで、いろいろ組み合わせて自分だけのお気に入りを見つけてくれ!


・今回訪問した店舗の情報

店名 ハンバーグとはんばーぐ 渋谷店
住所 東京都渋谷区渋谷1丁目24-7 宮下パークビル1F
時間 11:00~21:00(L.O.20:30)
定休日 なし

執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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