知らなかった……。ステーキガストの真骨頂は、実はハンバーグじゃないだろうか。

ことの発端はステーキガストから発表された『牛っとこぶしハンバーグ』再販のニュース。昨年終売していた人気メニューが、リニューアルして復活したのだという。

筆者は食べたことがなかった。そもそもハンバーグが人気メニューだったことも知らなかった。今回、記事のために初めて食べてみたら「なにこれ……楽しいじゃないっ」と目からウロコ! これはぜひとも共有したい!!


・『牛っとこぶしハンバーグ』(単品:税込1099円)

ファンからの「復活を望む声」に応えたというが、実は筆者、ステーキガストは数年前に1度来たきり。ほぼ初来店である。

ステーキなら「いきなり!ステーキ」など専門店があるし、単にファミレスに行きたいときは「(ステーキじゃない)ガスト」と、なんとなく “使いどころ” がなく過ごしてきたのだ。

店内はコロナ対策もあってか、ゆったりした座席レイアウトにWi-Fiやコンセントなど、ガストによく似ている。

待つことしばし。鉄板をジュージュー鳴らしてハンバーグが到着した! 網目が美しいが、「焼石でよく焼いてください」といわれる。

ナイフを入れると、赤い肉汁があふれてきた! 血のように見えてびっくりするが、これはドリップというヤツだな。

内部はほとんど生なので、焼石で好みの焼き加減まで焼いていく。


立ちのぼる音と湯気! 鉄板面が小さく、転がり落ちてしまったり、逆に肉が張りついてしまったりとちょっと苦戦するが、自分で焼くのはBBQみたいでワクワクする。

ソースとともに口にふくむと、ゴロッゴロの肉感のある粗挽き。弾力があり、がっつり歯ごたえを感じる。つなぎを一切使っていないのだそう。

「びっくりドンキー」のハンバーグをふわふわ系とするならば、こちらはハードなゴロゴロ系。ゴロゴロ系といえば「いきなり!ステーキ」も同系統だが、あちらは脂たっぷりで、多くは食べられない印象がある。ステーキガストは、肉っぽさがありながらも脂は適度で、ちょうどいい!

そして嬉しかったのが「ソースバー」!! ビュッフェコーナーには「てりやきソース」や「ガーリックソース」など6種類もソースが並んでいた上に、わさびなどのトッピングもある。これは楽しい! 自由自在に味変できる。

あらかじめデミグラスソースがついてくるのだが、ソースバーにある「おろし玉ねぎソース」もオススメとのこと。実際、筆者の感想でもおろし玉ねぎが1番マッチしていると思った。

が、ソースなど無視して、わさびで和風にするのもまたよし! 常識にとらわれず、いろいろ試してみるのも楽しい。

なお、単品だとちょっと物足りないので、平日ランチ限定でお得に追加できる「カレーバー」(税込110円)をセットした。もう少し予算が許せば「健康サラダバー」もあるぞ。

どちらのセットでもパン・ライスがつくが、フォカッチャ風のパンが複数あったり、オリーブオイルがあったのも好印象! パンにつけて無限に食べられる。

高温の焼石とはいえ、半分も食べると冷めてくる。そんなときはタブレット端末から追加の焼石を頼める。

よみがえる焼石! 再び豪快に煙を上げる肉ー!!


そしてカレーバーを使えるということは……


ハンバーグカレーを生み出せるということだ!! なにこれ最高。


・これがステーキガストか

たとえばハンバーグだけ、とかステーキだけ、なら美味しい専門店はいくらでもある。ステーキガストが街で1番美味しいハンバーグ屋か、といわれればたぶん違うだろう。

しかし、何種類もある「○○バー」や、トッピングからソースまでアレンジできる自由度、自分でジュージュー音を立てて焼くワクワク感、ドリンクバーでゆったり食後を過ごして会計は1000円ちょっとと、総合的なエンタメ感がステーキガストの魅力だな。知らなかった~。

なお『牛っとこぶしハンバーグ』は「予告なく販売を終了する場合がございます」とのことだから、絶対に食べたいという方はお早めに!


参考リンク:ステーキガスト
執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.