東京・巣鴨はお年寄りが多く暮らす穏やかな街として有名である。しかし、夜の駅前はギラギラと華やかな雰囲気が漂っていて結構ワイルド。パチンコ店や焼肉店などが立ち並び、日が沈む頃には賑わいを見せている。

中でも人気のスポットが、JR巣鴨駅から徒歩30秒のところにあるカプセルホテル「サンフラワー(男性専用)」。本格サウナ・マンガ読み放題などがあり、快適に寝泊まりできると評判だ。実際に宿泊してみたので館内の様子をレポートするぞ。


・駅から徒歩30秒の好立地

JR巣鴨駅の北口から目と鼻の先にあるサンフラワー。公式サイトでは “駅から徒歩30秒” と謳っているが、実際に秒数を計ってみたら16秒で到着して少し驚いた。闇夜に煌々と輝くテナントビルはインパクト大。


サンフラワーはビルの4階・5階・6階に入っている。1階のエレベーター前には、宿泊客と思われる団体が押し寄せていて大変賑やか。



・チェックイン

まずは5階に上がり受付を済ませよう。入り口で靴を脱いだら鍵つきのシューズボックスに収納。施錠後、鍵をフロントに預けてチェックインの手続きへ。


意外と高級感のあるフロントで気分は上々。チェックインは11時30分から可能で、チェックアウトは10時までとなっている。ネット予約で1泊税込3800円と比較的安めの価格だ。


受付が終わったらロッカー鍵をもらい、同フロアの脱衣所に移動して荷物を収納。縦長ロッカーはリュックや上着を掛けるのに丁度いいサイズ。たぶん薄めのキャリーケースも入ると思うぞ。

ロッカーの中には館内着やバスタオル、フェイスタオルが設置されている。館内着はサラサラとした肌触りで着心地がいい感じだ。



・大浴場へ

館内を巡る前に、ひと風呂浴びに行こう。浴室は広々としていて開放的。サウナやジェットバスが完備されていてシャワースペースは11カ所以上もある。

サウナは「ドライ(高温)」と「スチーム(低温)」があって面白かった。1日の疲れがしっかりと取れたように思う。


・アメニティが豊富

浴室近くにある化粧室ではアメニティが豊富に用意されているぞ。化粧水・ヘアトニック・歯ブラシ・ドライヤーなど、身だしなみを整えるアイテムがズラリとあって嬉しい限りだ。

また、館内スタッフが頻繁に清掃作業を行っているため、化粧室や廊下などは常にキレイな状態で快適である。どの空間も清潔感がハンパなくて正直ビックリした。



・超くつろげる休憩室

寝る前に館内を巡ってみよう。5階から4階(休憩室)に降りてみると……


大きなリクライニングチェアが16台も設置されていた。広々としたエリアに豪華なイスがズラリと並ぶ光景は壮観である。革張りの肉厚シートに体を預けると、気持ちよすぎてしばらく起き上がれない……。


隣のフリースペースには自販機や無料ウォーターサーバー、そしてマンガコーナーがある。


自販機ではソフトドリンク・カップ麺・アイス・お酒が販売中。お風呂上がりにピッタリな品揃えだ。


マンガもラインナップが豊富かつ絶妙である。話題の『葬送のフリーレン』や『呪術廻戦』などが揃っていて、つい時間を忘れるほど読み漁ってしまう。



・カプセルルームへ

さて、夜も更けてきたのでカプセルルームに行ってみるぞ。ゆっくりと休めたので心身ともにリラックス状態。4階から階段を上がって今度は6階へ。


カプセルルームも清潔感や高級感があってシャレている。ただ、廊下の照明はちょっと眩しくて目がチカチカしてしまう。


カプセル内は白いシーツがピシッと敷かれていて最高だ。ベッドや枕は柔らかくてフカフカ。掛け布団も肌触りがいいし、ちょうどいいあたたかさ。


中は意外と広くて過ごしやすい。天井が高めなので窮屈さはあまり感じないだろう。薄型テレビも少し大きめで見やすいし、枕元にはコンセントもあって実に快適。


寝ようと思いカプセル内のライトをオフにしてみたら……廊下の明かりが足元に若干差し込んできてしまった。カーテンを閉めても光は微妙に漏れる。真っ暗な状態じゃないと眠れない、という人はアイマスクを準備しておくといいだろう。


駅近のため朝はギリギリまで寝ていられる。窓からはJR巣鴨駅を見下ろせて気持ちがいい。アクセスのよさ・清潔さ・快適さ・安さで都内宿泊を検討している人には、かなりオススメのカプセルホテルである。

山手線エリアで宿探しをする際の参考になれば幸いだ。


・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称 サンフラワー
住所 東京都豊島区巣鴨2-5-4

執筆:古沢崇道
Photo:RocketNews24.
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