東京近郊で安くて快適な宿を探しています。仕事後に寝るだけなので部屋は狭くてOK、カプセルタイプでも可。駅近で大浴場もしくはサウナがあったら嬉しい。1万円以内、いや5000円前後でどこかないかなと思っていたら……

御花畑記者から「錦糸町のニューウィングはサウナも休憩ゾーンもめちゃめちゃいいですよ。女性解放デーで何回か泊まったことがあるんですけど、ファミコンとかもありました」という情報をゲット。ほほー、良さそうですね。

さっそく調べたところ「カプセル素泊まり1泊3700円」とのこと。安い。しかもチェックアウトは12時と遅め。もしファミコンに夢中になって夜更かししたとしてもゆっくり休めそう。ってことで、すぐに予約を入れた。

・錦糸町のニューウィング

当日、仕事後に新宿三丁目駅から都営新宿線で住吉駅へ。住吉駅から徒歩約10分。最寄り駅は錦糸町(徒歩約3分)だ。

繁華街の一角に佇むニューウィング。キャッチと思われる方から「お兄さん、今日 “飲み” の方は?」などと声をかけられたらもうすぐそこ。大きな看板とのれんが目印となっている。ついに人気ドラマ『サ道』にも登場した名店に到着したようだ。

店頭には「韓国式アカスリ」「レディースデー」などの情報が掲示されている。ええっと、支配人が長崎県出身で、最近ちゃんぽんと皿うどんがメニューに追加されたらしい。同施設が賑わっているのがPOP1枚でわかる。



・チェックイン

チェックインは16時から可能。受付でロッカーキーを受け取り、地下1階のロッカールームへ。館内サービスはロッカーキーのバーコードで利用できる仕組み。

さて、縦長のロッカーに荷物が入りきらない場合はフロントで預かってくれるらしい。鮮やかなブルーの館内着に着替えてさっそく大浴場……ではなく、先に広い館内を見て回ることにした。ちなみに館内着はオンラインストアでも販売しているみたい。



・ファミコン

22時。おそらく大浴場は混雑しているだろう。ずっと混んでいるかもしれないけど、22時はとくに混んでいるはずだ。そう思い、2階大浴場・3階レストランをスルーして4階のまんがラウンジ・5階のゲームコーナーを目指すことにした。

まんがラウンジでは6000冊以上の漫画や情報誌が読み放題。さらに同階には仮眠室やリクライニングルームもあるようだ。終電を逃した時など、カプセルより安く済ませたい場合やカプセルが満室の場合でもどうにかなりそう。


そんなことを考えながら、いよいよ噂のゲームコーナーへ。待っていたのはファミコン & スーパーファミコン。どちらも空席というのは奇跡だろうか。


とりあえず『高橋名人の冒険島』からプレイしてみることに。石斧やスケボーを使ってヒロインを助けに行くゲームだ。


約35年ぶりに石斧を投げてカタツムリを倒しまくる。懐かしい。調べたところ「8-4」までステージがあるという。腕が鈍ったのか難しいのか、結局「1-1」すらクリアできず。難しすぎるだろ。


気を取り直して、スーファミの『マリオカート』をやることにした。約30年ぶり。1位を狙うならピーチ姫またはヨッシーだろう。クッパを操作する自信はない。ってことで……


スタート!



やはりライバルはクッパのようだ。こちらに向かって投げてくる亀(コウラ)を華麗にかわし、逆に亀をぶつけ、激闘の末に……見事1位でゴール!

クッパ……ではなく、過去の自分に勝った気がした。誰もいないゲームコーナーで雄叫びを上げてしまうところだった。



・大浴場へ

ゲームを終えて3階のレストランへ。残念ながら22時30分のラストオーダーに間に合わなかったもよう。ついゲームに夢中になってしまった。大浴場で1日の疲れを取ることにしよう。

大浴場は最高だった。シャンプーやトリートメントは選び放題 & アカスリタオルや歯ブラシ等も使い放題。サウナは3種類、水風呂は2種類。

とくに気に入ったのは、ベンチの中にサウナストーブがある「ボナサウナ」で蒸されてからのミニプールという流れ。頭からかけ湯をしたら潜水してもOK。ニューウィング名物らしい。

さらに体の芯からあたたまる「二股カルシウム温泉」も良かった。おかげでよく眠れそうだ。



・カプセルへ

カプセルフロアは昔ながらの雰囲気。

とはいっても、清潔感があってカプセル内も広い。テレビ・コンセント付き。布団はふかふか。やはり仮眠室やリクライニングルームよりも気持ちよく眠れるだろう。おやすみなさい。

翌朝、ふたたび大浴場へ。スッキリ目覚めてチェックアウト……すると、朝は朝でキャッチと思われる方から声をかけられた。眠らない街・錦糸町。気に入ったのでまたすぐ利用したい。とても良いカプセルホテルでした。


・今回ご紹介した施設の詳細データ

名称スパ & カプセル ニューウイング
住所:東京都墨田区江東橋2-6-11

執筆:砂子間正貫
Photo:RocketNews24.