4月1日。多くの企業アカウントがエイプリルフールネタを投稿して盛り上がるなか、完全に沈黙していた俺たちの「かつや」はやはり信頼に値する。さすが毎月エイプリルフールみたいな新商品を出しているだけはある。
と思いきや、本日2024年4月5日発売の『トンテキとチキンカツの合い盛り』は、そういったエイプリルフール的な4月バカ要素は一切なし。シンプルに脂の二乗でぶん殴ってくるタイプの豪傑メシだった! これは久々に真っ向勝負の予感である。
・「かつや」新商品
3カ月連続リリース中の「かつや」の “合い盛り” シリーズ。丼は税込869円、定食は税込979円となっており、それぞれテイクアウトも可能だが、メニュー写真を見た私(あひるねこ)は “ある疑念” を抱いていた。
このトンテキ……
なんだか少なそうだな。
・嫌な予感
いかがだろうか? 隣のチキンカツと比べて、明らかに量が少なく見えないだろうか? 広告写真でそう見えてるってことは、実物はさらに少ない可能性もある。ていうか何なんだ。このウインナーみたいな棒きれは。本当にトンテキなのか?
長年記事を書いている私も、写真の時点で嫌な予感がするのは今回がおそらく初めてだ。もしかするとこれは「かつや」史に残る大駄作になるかもしれない。覚悟しておいた方がいいだろう。ところが! 運ばれてきた丼に目をやると……
おや?
私の気のせいだろうか? なんか写真よりも多くない? 特にトンテキ。写真だと端の方に3~4切れ転がっているだけのように見えたが、実際には器の3分の1ほどのスペースがトンテキで埋まっている。
写真と比較してみても……
やはり実物の方が圧倒的に多い印象だ。なんたる写真詐欺! 金返せ、このトンチキ!! まさか俺たちの「かつや」がコメダ式詐欺(料理をメニュー写真よりマシマシにするという鬼畜行為)に手を染めるとは……。“かつや者” として、大変遺憾である。
・食べてみる
写真だとウインナーのように見えたトンテキだが、実際にはスティック状にカットされた豚ロース肉で食べやすい。同時に食べごたえもある。そして何より、口に入れた瞬間のインパクトが分かりやすく強烈だ。
こんなに簡潔明瞭なニンニク醤油のソースが他にあるか? ってくらい真っ直ぐに濃厚。おまけに砕いたフライドガーリックを身にまとうという徹底したガッツリ仕草で、食べ手の精神年齢を10代までガッツリ下げてくる。
それに呼応したのか、チキンカツのソースもいつも以上に濃厚に感じられた。しょっぺえ! のギリギリを攻めてくるというか、チキンカツ1切れでご飯1膳イケそうなくらいの暴れ鶏っぷりだ。ちなみに……
丼の左半分だけかと思いきや、トンテキをどかすと、チキンカツは器一面に敷き詰められていた。見えないところでも逆詐欺をはたらく「かつや」は詐欺の鑑(かがみ)である。
あと個人的に非常に「かつや」を感じたのが、断りもなく勝手に付いてきたマヨね。こちらの好みはお構いなしで、「え? いるっしょ?」とばかりに添えてくるあたり、実に「かつや」である。そして悔しいことに、これがトンテキとよく合うのだ。
・詐欺に注意
トンテキの脂と、チキンカツの脂。脂 × 脂。まさに脂の二乗。『トンテキとチキンカツの合い盛り丼』は、両サイドから脂の波状攻撃でボコボコに殴ってくるパワータイプの豪傑メシにして、稀代の逆詐欺師でもあった。
ニンニクや脂っこい料理が苦手な人、そしてダマされやすい人は、くれぐれも注意していただきたい。
参考リンク:かつや
執筆:かつや者・あひるねこ
Photo:RocketNews24.
★「かつや」関連の記事はこちら → シリーズ「かつや激闘集」
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かつや新商品「トンテキとチキンカツの合い盛り丼」、シンプルに脂の二乗でぶん殴ってくるパワータイプでトンテキが写真よりも多いというコメダ式詐欺にも手を染めている#続きは記事で pic.twitter.com/V5AdfVfInY
— あひるねこ@ロケットニュース24 (@ahirunekoindie) April 5, 2024