我がロケットニュース24編集部内で異様に盛り上がるのが、スーパーマーケットの話である。

普段はみんな無口な方なのだが、意外と自炊率が高いからなのかそれぞれに推しスーパーがあり、スーパーの話となると井戸端会議のオバちゃんと化す。

地方の取材に行くと楽しいのが、ローカルスーパーである。全国どこに行っても品揃えに統一感があるコンビニと違って、地元色が強く出るのがスーパーだと思う

というわけで、今回は私の出身地である長崎のローカルスーパー「エレナ」を紹介したい。

・長崎のローカルスーパー「エレナ」

長崎・佐賀のローカルスーパーであるエレナ。地元密着型で40店舗以上もあり、オリジナルソングつきのエレナのCMもガンガン流れており、地元では知られた存在である。

ちなみに、元の名前は「中村ストアー」だったが、いつの間にか「エレナ」になっていた。

お店の目印が象のマークなので「エレファント・ナカムラ」の略で「エレナ」だと地元民の間でまことしやかに囁かれていたが、「エレガント・ナカムラ」、「エレベート・ナカムラ」の略らしい……。



・新鮮な刺身が安い

長崎に限らず、漁業に強い県ならあるあるだと思うのだが、東京に比べると圧倒的に魚コーナーのラインナップが多い

特に、長崎は日本一さしみが美味しいまちと称して「さしみシティ」を名乗っている。地形的な特徴から、なんでも全国で1番の魚種の豊富さを誇っているらしい。

そんなわけで、スーパーの刺し身コーナーはめっちゃ種類が多い。ついでにいうと新鮮。

一番ビックリしたのが、ヒラメの刺し身が500円台で売られていること……。

鯛の刺し身も安いよ。長崎に来たらちゃんぽん・皿うどんもいいけど、個人的には刺し身推し。東京だと高級店で出てくるようなクオリティの刺し身がすごく安くで食べられるのだ。


・刺し身じょうゆの種類が多い

そもそも地域によって好まれる醤油のメーカーは異なる。醤油コーナーは地域性が濃く出る場所なので、ローカルスーパーではぜひチェックしたい場所である。関東だとキッコーマンを中心に、ヤマサ醤油とかヒゲタ醤油が強いけど、長崎だと地元のチョーコー醤油が強い。あとは九州なのでフンドーキン醤油などが多い。

刺し身が安いとなると、当然、それを食べるための刺し身じょうゆ(濃口醤油)の数も多くなる。

関東のスーパーだと1〜2種類くらいしか置いてない刺し身じょうゆが長崎のエレナだと10種類近く並んでいるのだ!



・麺類の品揃えが偏りすぎている

まず、他県のスーパーだと絶対ないよな、と思うのが……

麺コーナーにおけるちゃんぽんと皿うどんのラインナップの異常なまでの多さである。

ていうか、長崎県民の私でもこんなに大量に皿うどんがあるの初めて見たレベル。

そして、これは長崎にかぎらず九州全般あるあるだと思うけど、ラーメンコーナーには「棒ラーメン」が多い。

関東でも売ってるけど、食べたことない人がいたらマルタイラーメンは絶対食べてみたほうがいい。安いだけじゃなくて、食感が生麺っぽくて美味しいのですよ。



・他にも色濃く出る地域性

ちなみに、他にも地域性が濃く出る場所はたくさんあり……。

パンコーナーでは九州ローカルのリョーユーパンフランソアが占める率が高い。

リョーユーパンは菓子パンの「マンハッタン」が有名ですな。フランソアはフランスパンとかクロワッサンみたいな食事パンが人気。ちなみに「スイートブール」のことを九州(特に長崎)だと「ボルガ」と呼びます。

あとはやっぱりアイスコーナー。単品のブラックモンブランやミルクックがあるのはもちろん、他ではなかなか見かけないファミリーパックもあるのです。ちなみに私はミルクック派。

イオンとか大手スーパーもそれなりに地域性を意識した品揃えにはなってるものの、やっぱりここまで地元色が強く出るのは、ローカルスーパーならでは。長崎で地のものを食べてみたいなら、エレナはかなり面白いと思う!

参考リンク:エレナ
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.