地方限定のお菓子って底しれぬ魅力がある。お土産コーナーにある銘菓はもちろんなのだが、個人的にグッとくるのがスーパーやコンビニで普通に売ってるお菓子。

ようやく、おでかけムードが戻ってきたゴールデンウィーク。久しぶりに旅行に行く人も多いだろう。てなわけで、九州に行ったらぜひチェックしてみてほしいのがコンビニのアイスである。

九州は温暖な気候もあってか、九州発のアイスメーカーが多く、アイスのラインナップが違うのだ。

・地域によってセブンのアイスは種類が異なる

九州発のアイスメーカーをいくつか紹介すると……もはや全国規模になりつつある「ブラックモンブラン」竹下製菓「あいすまんじゅう」丸永製菓「給食のムース」を作るセリア・ロイルなど……。

今回注目したのはセブンイレブンのアイスコーナー。セブンイレブンのアイスコーナーは地域によってラインナップが異なる。

まず、九州のセブンには当然のようにご当地アイス「ブラックモンブラン」が置いてある。これについてはもはや説明不要だと思うので割愛。食べたことない人は食べてみてほしい。


・セリア・ロイルの袋入りかき氷

かき氷がカップではなく袋に入って売られている。これが九州だけだと知ったときは衝撃だった。

ちなみに、カップと同じジャリジャリ系のかき氷が袋に入ってるわけじゃない。袋入りのかき氷はふわっと柔らかめの食感で水っぽい。袋の上からもんでほぐしたら、袋のはしっこを切って、そこから直接口の中に入れて食べるもよし。お行儀よく、お皿に出してスプーンですくって食べるもよし。

ひと袋70円とめちゃくちゃ安いので、夏のおやつの定番だった。シロップの味もさっぱりしてるから暑い時期に食べると美味しい。


・あいすまんじゅうDessertクリーム大福(丸永製菓)

小豆を使ったアイスといえば、東の「あずきバー」、西の「あいすまんじゅう」だと私は勝手に思っている。

甘さひかえめで硬派な「あずきバー」が関東らしい粋の美学だとしたら、バニラアイスもあんこもコッテリ甘く溶けやすい「あいすまんじゅう」には雅の美学がある。両者は対象的な存在だが、甘いのが好きな私は圧倒的に「あいまん派」。

そんな、あいまんにお餅を入れちゃったがのが「あいすまんじゅうDessertクリーム大福」。ただでさえ甘いあいまんに餅! 贅の極み! ちなみに、あいまんの製造元である丸永製菓はよく餅入りアイスを出しているので、丸永の強みをいかしまくった一品である。

あいまんを愛する「あいまニスト」的には、最近、あいまんのあんこが昔より減ったような気がする。もしや、餅は減ったあんこの分のかさ増しか……? などと思っているのはここだけの話。


・「フルーツ牛乳」赤城乳業

セブンイレブンの近畿、中国、四国、九州、沖縄で売っているという「フルーツ牛乳」のアイス。ミックスジュースとか、フルーツ牛乳ってたしかに関西より西側で人気が高い気がする。

ガリガリくんでおなじみに赤城乳業なので、シャリシャリ系かと思いきや、ミルキーなアイスバー。10種類もフルーツが入ってるらしく上等なミックスジュースの味がする。

フルーツ牛乳味のミルキーであまずっぱいアイスの中に、桃、マンゴー、パイナップルの果肉入り。美味しいので関東でも売ってほしい。銭湯とかサウナ帰りに食べたい味……。

・宮崎、鹿児島の南九州はさらに違うアイスも

調べたところ、これ以外に、宮崎、鹿児島のセブンイレブンには「セイカ 元祖鹿児島南国 白くま」が、そして「セイカ ジャムモナカ」といったご当地アイスが売っているらしい。

とくに「ジャムモナカ」は長崎の私も食べたことがないので、ガチのご当地アイスだと思う。九州に行ったときにはぜひアイスケースを覗いてみてほしい!


参考リンク:セブンイレブン(アイスクリーム 九州)
執筆:御花畑マリコ
Photo:RocketNews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]