ジャンボ〜! 今回はリクエストボックスに届いた質問に答えてみたい。


「チャオスさん、こんにちは。チャオスさんの料理を拝見していると、調味料は塩と油のみといったシンプルな味付けをされていることが多いように思います。

日本の人気アニメ『呪術廻戦』には一瞬だけですがケニアが舞台のシーンがあり、そこで登場人物が「ケニアの料理にはロイコという調味料が欠かせない」「肉じゃがみたいだ」といった会話がありました。

チャオスさんはロイコを使いますか? どんな味になるんでしょうか? 本当に肉じゃがみたいな料理があるんでしょうか? 教えていただけると嬉しいです」


実に面白い質問だ! オレは日本の人気アニメ『呪術廻戦』については知らないけども、Royco(ロイコ)について言及するなんて、なかなかのケニア通(つう)だ!!


よ〜し、実践をふまえて説明しちゃおう!


・Royco(ロイコ)とは

まずはロイコについて説明しておこう。ロイコとは、動物スープの素、植物油、コリアンダー、ガーリックパウダーなどが調合されたメイドインケニアの調味料。


これらスパイスの組み合わせは、ケニアでは一般的な組み合わせとされている。なので「ロイコの味=ケニアの味」と思ってもらっても、あながち間違いでは無い。


事実、ケニアではほとんどの人が料理を作る時、ロイコを使うのが好き。よって呪術廻戦でのセリフ「ケニアの料理にはロイコという調味料が欠かせない」は正しい。


どれだけ欠かせないのかというと、たとえばロイコ無しでは味がキマらないケニア料理もある。最も有名なのは「スクマウィキ(sukuma wiki)」という料理だろうな。



ちなみにスキマウィキというのは、「コラードグリーン」というキャベツみたいな緑葉野菜を使った料理で、ウガリと一緒に食べるのが一般的。


ロイコなしでも作れるけど、ロイコを入れた方が断然おいしい。


ケニアの多くの人は毎日肉を買う余裕がないので、人々はロイコを10kes(約9円)、玉ねぎを10kes(約9円)、トマトを10kes(約9円)、コラードグリーンを10kes(約9円)で購入し、スクマウィキを作る。


んで、ロイコを使うとどんな味になるのかといえば、ずばり、動物スープの素なので、ビーフ味や、チキン味になるのだ。そして、実に良い香りもする。


ロイコのパッケージを開けた瞬間、あなたは、あなたの鼻で、素晴らしくも美味しそうな香りを感じることだろう。食欲をそそる香り、それがロイコの香りだ。


今回、オレがスクマウィキを作っている時も、料理しながら実に美味しそうな良い香りがしてきた。食欲そそる、ビーフの良い香りがしてきてな。


なのでロイコと一緒に料理を作ったら、すでに「肉を食べている感覚」になれるんだ。より多くの食べ物を食べたい! という気持ちにもなり、食欲も増す。



ちなみにロイコの使い方は簡単だ。普通に何かを料理して、ロイコの粉を入れるだけ。八割方できあがったあたりでロイコを入れて、5分くらいかけて仕上げればOK。


なお、ゴー(羽鳥)の話だと、日本でも店によってはロイコが売られているらしい。通販とかでも入手可能らしい。


また、「ケニアみやげ」にも良いと思う。ケニア旅行に行ったら、ぜひともロイコを買ってみれくれ。なにせ1袋10kes(約9円)だから、ばらまき土産にもっていこいだぞ〜!


ではクワヘリ! 今後もドシドシ質問募集中だぞ〜!!


執筆:チャオス(カンバ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

▼これが今回オレが作ったロイコ入りのスクマウィキだ!

▼うんめえ〜!


リクエストボックスに質問などを送ってもらえるとチャオス喜びます。よろしくお願いします!