「稲中」といえば、世代の人にはわかると思う。1993~96年に週刊ヤングマガジンで連載していた、古谷実先生のギャグマンガである。私(佐藤)も読者のひとりとして、作品を愛読していた。あれから30年を経て、現在東京・中野の「墓場の画廊」でポップアップストアを展開している。

あの作品のポップアップストアって、どのくらい需要あるものなの!? そもそも、若い子らは知らないだろうし、生まれてすらいないはず。……と、思っていたら、お店で意外な光景に遭遇した!

・稲中ポップアップストア

略称「稲中」、正式名は「行け! 稲中卓球部」である。架空の学校、稲豊市立稲豊中学校を舞台に、男子卓球部の6人が織りなす日常を描いたギャグマンガである。主人公前野と友人井沢。そのほか部員の面々の個性的すぎるキャラと、支離滅裂な展開露骨な下ネタ独創的な作画がウケて絶大な人気を博した。

古谷先生のデビュー作にして代表作のひとつである。余談だが私は稲中よりも、その次の作品「僕といっしょ」とそれに続く「グリーンヒル」の方をよく読んでいた。


さて、2023年11月9日から稲中のポップアップストアが始まっている。24日までが前半、25日から12月11日までが後半。都合1カ月にわたって、展示販売を行っているのだ。販売商品はアパレルに文具、アクスタ、ステッカー、キーホルダーなどなど。


懐かしいとはいえ、そこまで飛びつくような作品ではないはず。むしろ世代の人がコソっと買うくらい、世にはばかる作品だと私は思っていたのだが……

なんとすでに売り切れになる商品が出ている。キーホルダーは全種売り切れになっていた。いまだにアツいファンがいるのか!?


・生まれてないはず!?

さらに驚く出来事に遭遇した。店内には、作品でお馴染みのパンダカーが設置されている。遊園地などで見かける、子どもの乗る動くパンダだ。それにまたがって記念撮影できるというもの。

商品を見定めていた私に、後ろから「シャッター押してもらえますか?」と呼びかける声が聞こえた。


振り返ると、そこには男子中学生と思われる2人がいた。嬉々としてパンダにまたがっているじゃないか!

きっと連載当時、生まれていない子たちである。まさかこんな層に読まれているとは。さすが伝説のギャグマンガである。私は預かったスマホで縦横4枚撮影してあげた。

「やった! ありがとうございます!」、とても嬉しそうな顔が印象的だった。


・ギャグパワー、恐るべし

せっかくなので、私は「ラブコメ死ね死ね団」のプルオーバーパーカー(税込9350円)を購入した。稲中のクセに意外と高い……。それと、3000円購入ごとに1枚もらえるポストカードを3枚ゲットした。


サイズはM。着丈はちょうど良いけど、かなりフィットするモデルなので、若干着るのに手間取ってしまう。購入をお考えの方は、1サイズ上のものを選ぶと、ちょうど良いかもしれない


裏面には、前野と井沢の悪辣な表情。コレを着て外を歩くのは危険なので、部屋着として愛用しようと思う。


オンラインストアでも購入可能だ。なお、一部商品はすでに売り切れになっているので、欲しい商品がある方はお早めに。

それにしても、平成から令和に時代が流れても、あの漫画のギャグパワーは衰えをしらないようだ。まさか、新しい世代をも魅了しているとは。稲中、恐るべしである。


・今回訪問した店舗の情報

店名 墓場の画廊 中野店
住所 東京都中野区中野5丁目52-15 中野ブロードウェイ 3F
時間 12:00~20:00 土日祝11:00~20:00

参考リンク:墓場の画廊オンラインストア
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24