全国各地で赤字路線の存亡の協議が行われている。利用客の減少が続くなかで、移動手段として利用している人も存在するため、容易に廃線を判断できないケースもあるだろう。また、廃線後に残された線路などの鉄道資産をどうするのか? それもまた大きな問題となっている。

2004年に廃線となった岐阜県・奥飛騨の「神岡鉄道神岡線」は、廃線後にアクティビティとして活用することで、この問題に活路を見出していた。

レールマウンテンバイク「Gattan Go(ガッタンゴー)!!」は、マウンテンバイクと廃線後の線路を組み合わせた乗り物である。実際に利用してみたら素晴らしい! の一言に尽きる。線路上から目にする景色は最高だったぞ!

・マウンテンバイク + 廃線

神岡鉄道は神岡鉱山からの鉱石の輸送を目的に作られた路線だった。営業収益の8割を占める貨物輸送がトラックに切り替えられたことによって、2004年に貨物営業が休止し廃線となった。

残された鉄道資産を活用すべく地元有志がアイディアを持ちより、誕生したのがガッタンゴーである。2007年より運行を開始し、現在はNPO法人神岡・町づくりネットワークが通年営業(冬季を除く)を行っている


ガッタンゴーには2コースある。ひとつは奥飛騨温泉口駅から神岡鉱山前駅までの全長往復約6キロの「まちなかコース」。もうひとつは2018年より始まった、鉄橋を越えて渓谷沿いを行く「渓谷コース」だ。

初心者にはまちなかコースがオススメとのことだったので、そちらを体験することにした、


なお、2つのコースは受付場所が異なる。また体験するには事前に予約が必要で、開始時刻の20分前までに受付に到着しなければならない。それから支払いは現金のみなので、体験をお考えの方は公式サイトで予約や利用に関して確認頂きたい。


・レッツ ガッタンゴー!!

さて、我々(佐藤とヨシオ)はまちなかコースを利用するために、旧奥飛騨温泉口駅へとやってきた。まずは料金(2人1車両税込3200円)を払って同意書を記載し、説明ルームへ。


平日の15時半の回に参加したのだが、平日にも関わらず結構参加者がいるなあ。


配布された安全ルールを見ると、片道2.9キロの道のりは止まることなく、前の自転車と約50メートルの車間距離をとりつつ走行することになる。


そのほか裏面には、落とし物をした場合にはほぼ見つからないことや、立ちこぎ・急ブレーキ禁止など、安全運行上の注意が細かく記載されている。これを熟読した上で、スタッフの説明を受けるのである。


ここがスタート地点か。天気が良くてよかった! ちなみに10月の初旬のこの日は、まだ日のある時間だったが若干肌寒く感じた。山間なので、体験する際には上着があった方が良いだろう。日によっては薄手のジャンパーがあった方が良いかも。半袖・短パン・サンダルという超軽装で来たヨシオは、往路で震えていた


連結した2台の自転車にまたがったところで、スタッフが自転車の電動アシスト機能をチェック。問題なければ準備完了だ。


我々は最後尾の6号車で出発。


よ~し、行くぞ~~ッ!!


ヒャーッ! 思ったよりも速いかも!? 行きは下りだから、ペダルをこがなくてもドンドンスピードが出る。


ハンドル操作はブレーキ以外ほとんど必要ないなので、スマホで撮影もできる。ただし、走行中にモノを落としたら、ほぼ見つけられないそうなので、撮影に夢中になり過ぎないように注意だ。


この解放感、たまんねえ~~~!


トンネルだ~! 中、真っ暗~~!!



ナニコレ!? イルミネーション! すげえええええ!!


トンネルを抜けると橋に出た。街の景色が美しい!




こんなところに駅! ノスタルジックだな~


そうして、折り返し地点の鉱山前駅に到着。ここで一旦休憩です。


線路内を自由に歩き回れるから、みんな記念撮影してるね。我々も記念撮影~。


ハイ、チーズ! イエイ!!


ハイ、チーズ! ドスコイ!


なお、自転車にはサイドカーのついた1~2名乗りや……。


2階建てシートのついた4~5名乗りもあるぞ。ご年配の方や小さなお子さんのいるご家族でも安心して体験できるぞ。


行きは下りだったけど、帰りは上り。ちょっと頑張って自転車をこいで、無事に帰り着きました~。めっちゃ楽しかった!


線路を走りながら感じる風がとても心地よい。これからは紅葉を楽しめるだろうし、毎年4月の中旬には満開の桜並木を見ることができるそうだ。廃線を活用した素晴らしいアクティビティを、ぜひ1度ご体感あれ!


・今回紹介したアクティビティの情報

名称 レールマウンテンバイク ガッタンゴー!!
場所 岐阜県飛騨市神岡町東雲1327-2(旧奥飛騨温泉駅・まちなかコース受付)
運行期間 3月下旬~11月下旬
時間 9:00~16:30
定休日 水曜日(および冬季)

参考リンク:レールマウンテンバイク「ガッタンゴー!!
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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