“ガッツリ系” チェーン店の最前線を行く「伝説のすた丼屋」。私(耕平)のストレス解消法として、「すた丼の爆食い」は一つの選択肢だ。炭水化物、脂質のオンパレードを気にせず喰らう背徳感。これが何よりのご褒美だったりする。

その「伝説のすた丼屋」が2023年9月1日に新メニューを発売した。それが「北海道月見すた丼シリーズ」で、『北海道月見すた丼(税込1080円)』、『唐揚げ合盛り北海道月見すた丼(税込1380円)』そして、『でっかいどう月見すた丼(税込1680円)』の3種類である。

ここ最近、約500gのモンスターバーガーや、総重量2.5kgのカレーなど、妙に大食いに目覚めていることもあり、当然食べるのは『でっかいどう月見すた丼』一択だ。そして、器を舞台とした “肉劇場” が開催される……。 

・肉劇場開幕!

お店を訪れたのは週末の夜。地元にある「伝説のすた丼屋 京成船橋店」に足を運んだ。


店頭には「北海道月見すた丼シリーズ」のタペストリーがデカデカと飾ってある。


“秋の肉盛” というキャッチが食欲をそそる。通常の『北海道月見すた丼』は、すた丼のタレと帯広豚丼ダレがたっぷりかかった180gの厳選肩ロースに、とろろと卵を乗せた、すた丼よりかは豚丼寄りのメニューだ。ちなみに『でっかいどう月見すた丼』は肉2倍バージョン、すなわち厳選肩ロースが360g乗っている。


さっそく店内に入り、食券を購入。


待つこと約5分、番号を呼ばれ取りに行く。果たして、どんな破壊力を見せてくれるのか……

期待通りのビジュアル!


「肉2倍」の具材が織りなす “肉劇場” の舞台が開幕! 横から見ると、圧巻の風景だ。



・実食


まずは1枚、肉を口に運んでみると……

うん、なるほど。


北海道産の豚肉は1枚1枚、食べ心地のインパクトがすごい。ただ正直な感想を言うと「タレが濃い」という印象だった。個人的には肉だけで食べると、少し胃がもたれるくらいの濃さだ。

本来ならば白米、とろろ、卵と一緒に食べることで本来の味が発揮されるのだろうが、肉の量が凄すぎて、なかなか白米までたどり着かない……。


ある程度食べたところで、いよいよ白米と肉にとろろを乗せてみる。肉が大きいので肉で白米を箸で巻いて食べることができるのが、このメニューの特徴かもしれない。口に入れると……

おっ、全然違うぞ。


肉だけでは濃い印象しか残らなかったが、とろろと白米と一緒に食べることでマイルドになり、全体的にバランスが取れてきたように思えた。

そしていよいよ、卵を投入。商品の画像では白身がかかっていたが、生卵なのでああいった形にはならない。なので、今回は卵黄だけ乗せてみることにした。



・舞台は終盤を迎える

全ての具材が混ざって、ようやく本来の実力を味わえる。さあ、お前の本気を見せてくれ!

グッジョブ!!!


タレが濃いめだったのは、とろろと卵でバランスを取れるように研究し尽くしたものかもしれない。卵黄を投入したことで、マイルドさが増して1番良いバランスになった。ここから一気に掻き込んで、あっという間に残り半分。


改めて肉を広げてみると、やっぱり肉巻きにも適したサイズ。


これが10枚以上乗っていて、肉単品を片付けていく過程ではタレの濃さが目立つが、白米、とろろ、卵黄を混ぜることで完成度が増していく……まさに ”肉劇場” だ。


そして、残り3分の1になったところで……


ニンニクを投入!


口に運んでみると……

うん、ちょっとこれはないかも?


ニンニクなので、どうしても個人の好みになってしまうが、強烈な調味料を足すことでバランスが崩れてしまった。ただ少量であれば、さらに味わいにプラス要素が加わったかもしれない。


そして、完食。


──というわけで、食レポは以上だ。今回は食べた『でっかいどう月見すた丼』は、1度食べてみる価値は十分にあると思う。

個人的には、「飯増し」で頼んだうえで、最初から卵黄を混ぜて食べるのがベストな気がする。その方が、最初から最後までバランス良く美味しい状態で味わうことができると思った次第だ。

ただ、かなりの量になるので、普通の量で同じ味を求めるのであれば、通常の『北海道月見すた丼』を注文するのがオススメだ。

参考リンク:伝説のすた丼屋 
執筆:耕平 
Photo:RocketNews24.