2023年7月4日、大手つけ麺店「三田製麺所」が『伝説のすたみな油そば』の販売を開始した。お察しの通り『伝説のすたみな油そば』は、あの「伝説のすた丼屋」とのコラボメニューとなっている。

ぶっちゃけた話、商品名からは偏差値の低さを感じざるを得ないが、確かにめちゃめちゃウマそうな油そばではないか……! というわけで、発売開始直後の『伝説のすたみな油そば』を喰らってきたところ、私(サンジュン)の想像以上にヤツはヤバい代物であった。

・出会うべくして出会った

まずは『伝説のすたみな油そば』が誕生した経緯をざっと説明しておこう。三田製麵所の発表によればコラボのきっかけは「コロナ、原材料価格の高騰、人不足など相次ぎ、逆境が続く飲食業界だが、コラボを通じて飲食業界全体を少しでも明るくしたい」との思いから始まったとのことだ。

さらに「三田製麺所と伝説のすた丼屋は出会うべくして出会ったブランド」「商品は違えど我々がお客様に提供したい価値は変わらない」としているから、よほど相性が良かったのだろう。確かに両店とも確実に満腹になれることは一致している。

・この夏を任せたい

さて、『伝説のすたみな油そば』は8月31日までの期間限定販売で、価格は並盛が1200円。並盛で総重量約770g(※たくあん飯込み)大盛りで約900gと、三田製麵所の汁なし油そばシリーズでは史上最高峰のボリュームを誇る “デカ盛り系油そば” である。

「伝説のすた丼を油そばにしたらウマそうじゃん!」という発想自体はお世辞にもスマートとは言えないが、一方で「確かにウマそう……!」と感じてしまうことも事実。『伝説のすたみな油そば』が激ウマだった場合、この夏を任せられる……かもしれない。

というわけで、最寄りの三田製麵所で『伝説のすたみな油そば』をオーダー。注文すると「伝説のすた丼屋」をリスペクトしたという「たくあん飯」が付いてくるのも嬉しいポイントである。また大切りのチャーシューとカラッと揚げられた唐揚げも大変いい感じだ。だがしかし……。


私は忘れていた──。


伝説のすた丼の本性を──。


にんにくヤバすぎだろコレ!!!!!


・にんにくの結晶

この際だから細かな味付けなどどうでもいい……『伝説のすたみな油そば』はとにかく にんにくがヤバい! 強烈ってもんじゃねえ!! もはや「すするにんにく」と言ってもいいでしょう! 逆に寒気がするほど にんにくがパねぇぇぇえええ!!

伝説のすた丼は「にんにく醤油」がベースとなっているため、あたり前と言えばあたり前の話なのだが、肉や米に染み込むにんにくエキスと麺に絡みつくにんにくエキスではインパクトが全く違う! 体感で「そばの方が5倍はにんにくが強烈」と申し上げておこう。

しかも最後には「たくあん飯」をぶっ込み、最後の1滴までにんにくエキスを平らげるのだ。……これはヤバい。世の中ににんにく料理は星の数ほど存在するが『伝説のすたみな油そば』は “最強レベルのにんにく強度” と断言していいハズだ。

・にんにく警報発令中

もしこの世に “強制にんにく罪” があるとしたら『伝説のすたみな油そば』は真っ先に検挙されることだろう。逆に “にんにく幸福度指数” があるとしたら『伝説のすたみな油そば』以上のハッピーはあり得ない。それほど『伝説のすたみな油そば』はにんにくの権化であった。

『伝説のすたみな油そば』を食べ終えた私は、もはやP.K.サンジュンでもなければ、髪型が特徴的な中年男性でもない……


ただの “歩くにんにく” である。


またこんなことは滅多に無いのだが、余韻と呼ぶにはあまりにも猛アピールが過ぎる “にんにく臭” に身の危険を感じた私は、近くのドラッグストアで歯ブラシを購入した。そ・れ・ほ・どッッ!!!! 『伝説のすたみな油そば』はにんにくがヤバい。

ただし、パンチと言えばこれ以上のパンチは無いし、ガツンと気合いが入るグルメであることも間違いない。『伝説のすたみな油そば』は商品名の通り、伝説になり得るヤバすぎる油そばであった。

参考リンク:三田製麵所
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.