8月24日に発売された、もはや説明不要な2023年の覇権ゲー『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』(以下 AC6)。Xではずっと関連ワードがトレンド入り。全人類がプレイしていると言っても過言ではなさそうな勢いだ!
人生初のプレステのゲームが初代『ARMORED CORE』だった私も、先の土日は10年以上ぶりにレイヴンに戻った。今(8月28日)は3周目の最中。選ばなかった分岐を試したり、各ステージを探索して落ちてる装備を集めている。
今作は、洗練されて無駄にハードルを上げていた要素が消え、万人向けな内容になっている! 苦節26年、ついにアーマード・コアが覇権をとる日が来たか……!!
・難しくないよ!
私は歴戦と言うより歴敗の糞ザコ。子供の頃からぼんやりとシリーズを追ってただけで、勝手に古参になってしまった40歳のレイヴン。
2周目を終えた上でAC6の難易度について述べると、直近のフロムの死にゲー『エルデンリング』と比べたら超間口が広いと思う。
例えば私は『エルデンリング』で、チュートリアル直後の最初のモブ敵相手に100回くらい死んだ。でもAC6は1周目をクリアするまでに100回も死なずに済んだ。
土曜に開始して日曜の朝にエンディングを見て、日曜の深夜に2周目も終えたというペース。下手な私でも、気持ちよくサクサク進められているのだ。
難しそうで二の足を踏んでいる方は安心していい。昨今のフロムゲーのどれよりも簡単で、ACシリーズの中では一番敷居が低いと思うぞ! アーマード・コア入門に最適の1本だと思う。
ためしに20年くらい前に初代から『ARMORED CORE 3 SILENT LINE』までプレイしていた古参のライト層とも、その辺までと比較してどうなのか話してみたが、おおむねやりやすくなっているという感想だった。(会話の内容はおぼろげな記憶頼りなので、やや曖昧)
アーマード・コアは「変人しかやってない狂ったロボゲー」みたいな時代が、かなり長かった。それは単に操作するだけのハードルが異常に高いせいもあったと思うのだ。けっこうな割合で。
その辺も良い塩梅にブラッシュアップ。ACらしさは残しつつ、誰でも初見で適応可能な操作難易度に調整されている。安心してキミもレイヴンになろう。
・楽しみ方
非常にウマいことできていると思ったのは、古参と新規での遊び方の違いを聞いた時だった。
アラフォーからアラフィフの古参勢に話を聞くと、1戦して負けても「昔倒したあいつかな?」みたいな感じで、過去の経験からボスごとに適したアセンブリを導き出してすぐに突破するという楽しみ方をしている様子。
AC1~5までの内容のセンター試験という印象的な感想も頂いた。確かに似たような印象は私も抱いた。ちなみに私が最も懐かしさを感じたのは、体液をまき散らすイモムシが出てきた時。古い友人に会ったかのような気持ちになった。
対して最近のフロムの死にゲーから参入してきた新規勢に話を聞くと、ソウルやSEKIROなどの死にゲーと同様に、プレイヤースキルを高めつつ挑戦し続けるという楽しみ方を見出している様子。
格好いいビジュアル=最強アセンブリという思想のもと、アセンブリを変えずにプレイヤースキルで対応して最後まで駆け抜けるという主義者は……新規古参問わずいるもよう。だが、古参レイヴンは加齢や家庭を持った等で試行回数を稼げず苦戦しているとか。
実際、全てのボスは機体のアセンブリと戦い方を一切変えずとも、腕さえ良ければ突破可能だと思う。しかし相性が悪い戦法とアセンブリで行くと難易度が100倍くらい上昇し、プレイフィールはまさにフロムの死にゲーと化す。
古参は過去の戦いを想い出してフフッとなり、体が死にゲーを求める新規は存分に死を満喫でき、死にゲーが好きじゃない新規は攻略を見ればサクッと進められる。
パーフェクトとしか言えない仕上がり。これが10年待たせた成果か……!! 売れ行きは好調、プレイヤー数もぶっちぎっているようだ。闘争を求める人口は増加の一途。次のAC新作にも期待が高まる。
参考リンク:ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON
執筆:江川資具
ScreenShots:©Bandai Namco Entertainment Inc. / ©1997-2023 FromSoftware, Inc. All rights reserved.
最後に私が各ボスを初回に突破した時の動画を載せておく。全部ストーリーの進行に合わせて購入可能だったパーツのみのアセンブリだ。
私にはテクニカルな動きをするスキルが無いので、かなり真似しやすい内容だと思う。ネタバレ回避でラスボスは無し。
▼ルビコプターことチュートリアルのヘリ。AC2のオーバードブースト実装以降、自分よりデカい敵はブーストで突っ込んでブレードがだいたい有効という教えがある。
▼ジャガーノート。まだ買えるブーストとジェネレーターが糞なので、逆関節でジャンプして上をとると楽。ストーリーが進んで強い装備を手に入れると一瞬で倒せる。最高の金策ステージ。
▼バルテウス。パルスガンを装備したら楽になる。パルスガンで金欠になったので、他のアセンブリはジャガーノートの頃のままだ。4脚でごり押せば楽だと思う。
▼アイスワーム。味方が死んでると最後に火力が足りなくて詰む。スマートクリーナーとシースパイダーは簡単なので不要かなと。
▼エンフォーサー。作中で一番苦労した。斜め上から両手でマシンガンを撃つと安定する。4脚なら楽だったと思う。近づくと楽だが、離れると鬼。
▼アイビス。ショットガンと高機動2脚が最適だと思う。紙装甲。前半は左右の回避。後半は真上か真下を取るといい。弾幕で押そうとすると地獄。硬直が発生する攻撃パターンまで避けながら待って、単発でデカいのを入れてスタッガーさせる。
▼バルテウス2回目。パルスガン2丁でゴリ押し。意外とすぐスタッガーするので、ガチタンで殴り合った方が早そう。タンクに変えて出直そうと思ってたら勝ったので2脚のまま。