たこ焼きと言えば、もはや日本中で食べられる軽食メニュー。大阪名物ではあるものの、作り方も味付けもシンプルだし、どこで食べても同じだろ。と、そんなふうに考えていた時期が俺にもありました。
やっぱり本場は違うのかもしれない。というのも、道頓堀を歩いていたところ、非常に大阪感のあるたこ焼き屋に出会ってしまったのだ。
・たこ焼き食べに来たわけじゃない
マジで10メートルに1店くらいの勢いでたこ焼き屋がある道頓堀。だが、私は別にたこ焼きを食べに来たわけではなかったためスイスイ素通りしていた。
それにしても、激戦区だけありたこ焼き屋も多種多様である。歩きながらチラ見しているだけでも、バジルソースのたこ焼きとか攻めたものが目に飛び込んでくるのだ。面白いけど、今はいいか。なにせ、たこ焼き食べたいわけじゃないしな。ウィンドウショッピングで十分。
と思ったその時、明らかに別種の圧があるたこ焼きが流れる視界に飛び込んできた。今、なんか凄いものを目撃した気がする。そこで圧を感じた場所に戻ってよく見直したところ……ホゲエエエエエエエ!
ハミ出してやがる!!
しかも、タコが丸ごと入ってるゥゥゥウウウ!?
買っちゃいました。
食べたいかどうかを考えるよりも先に体が動いてしまった。たこ焼きからタコの下半身がはみ出した形状は、それほどに私が知っているたこ焼きと違ったのである。っていうか、これたこ焼きで合ってるんだろうか?
・むしろ本当のたこ焼き
ちなみに、名前は「踊りたこ焼き」で6個入り800円、『踊りだこ』というお店のようだ。メニュー表によると、イイダコという種類でやっぱり丸ごと入っている模様。
食べてみたところ、生地はどちらかというとしっかり火を通してある「まろん」とした食感。ただ、やはり具の味は普通のたこ焼きと違う。足ではなく頭がメインの味になるため、柔らかくて旨みが強いのだ。結果、よりタコ全体の味がする。むしろ、本当のたこ焼きと言えるかもしれない。
もはや別の食べ物みたいになっている踊りだこ。見た目も味もハミ出しすぎなところが大阪っぽい。普通のたこ焼きと比べると価格設定は高めにも見えるが、たこ一杯使ったこの味を味わってみると個人的にはアリかと思った。やっぱり本場って違うのかもなあ。
・今回紹介した店舗の情報
店名 踊りだこ道頓堀店
住所 大阪府大阪市中央区道頓堀1-7-24
時間 11:00~19:00前後 (売切次第終了)
定休日 不定休
参考リンク:踊りだこ
執筆:中澤星児
Photo:Rocketnews24.