今さら申し上げるまでもなく、世界は広い。ところ変われば文化も変わり、景色も変わり、そして味覚も変わっていくもの。ある国ではド定番の食べ物でも「日本人の味覚には合わない」なんて話はよく耳にする。

その代表格がアメリカのお菓子『トゥイズラー(Twizzlers)』であろう。

当サイトには英語版の「SORA NEWS24」が存在する。SORA NEWS24のライター・アメリカ人の「クリスタさん」が我々へのネタとしてアメリカからトゥイズラーを編集部に持ってきてくれたのである。

ちまたでは散々な評判であるが、果たしてトゥイズラーは本当に日本人の口に合わないのだろうか?

・おみやげでいただいた

クリスタさんは日本文化に精通した日本ツウ(日本語もベラベラ)。もちろんクリスタさんも、日本でのトゥイズラーの悪評は知っているので、純粋に「トゥイズラーが美味しいから食べて欲しい!」というよりは、ネタとして持ってきてくれた形である。


クリスタさん「私自身、トゥイズラーが好きだという日本人には会ったことがありません。10年以上前、学校で英語を教えているときに生徒たちにトゥイズラーを配ったことがあるんです。でも全敗でした。本当にトゥイズラーが好きな日本人には1人も会ったことが無いですね」


クリスタさんがくれたトゥイズラーは定番の「ストロベリー」と「チェリー」、そして期間限定の「ピーチ」の3種類。価格は「3ドルちょっと(500円くらい?)ですかね~?」とのことだ。



・みんなで食べてみよう

せっかくいただいたお土産である。我々もグルメライターとして、昆虫食から謎の創作料理まで食べている。ならば編集部にいる全員でトゥイズラーを食べてみようではないか。Wikipediaによると1922年から発売されている超ロングセラー商品だ。一人ぐらいは「美味しい!」という人だっているだろう。

そのお味はというと……!


「クリスタさん、ありがとーーーーー!」


「いただきまーーーーーす!!」


モグモグ。


モグモグ。


モグモグ。


GO羽鳥「小麦粉とグミを混ぜたような感じの独特な食感(汗)」


Yoshio「歯の間にくっつく。ケミカルすぎる。もうギブです」


原田「とにかく食感が厳しい。あと臭いがかなりキツい」


砂子間「プラモデルの部品みたいな味」


中澤「ケミカルでマズイのに無駄にデカイ。誰が得すんねんこれ」


御花畑「THE外国のお菓子って感じの味。不味くはないけど、おかわりもしたくないかな。」


あひるねこ「マズいわけではないし、味自体も別に嫌いではない。が、なぜか一口で限界を迎えた」


亀沢「おいしくないが、食べられないほどではなかった」


和才「よくよく味わえば美味いのかもしれないが、よくよく味わおうとは到底思えない香り」


サンジュン「味自体は悪くないけど、自然に体がストップをかけた。勝手にTKOされた気持ち」


佐藤「食ったことないけど、ゴムを食ったらこんな感じかなと思った」



・まさかの全敗

トゥイズラーはド派手な見た目と裏腹に味自体はまあまあ薄め。何人かが言っている通り「味自体は悪くない」という印象を受けた。……が、グミとは違うニチャニチャした食感とケミカルな香りが気になって、なかなか手が進まない! 

調べたところ、トゥイズラーの原材料に「甘草エキス」が入っているのだが、これは漢方薬によく含まれる成分らしい。このあたりが薬っぽいと感じたポイントなのかもしれない。

まさか全員が敗北を喫しようとは……トゥイズラー、強すぎる。

とはいえアメリカではド定番中のド定番で、スーパーなどで大容量サイズも売っているらしい。というか、どんな量だよ! 一生分どころじゃねえだろ!! 4回くらいは輪廻転生しないと食い切れんわ!

とにもかくにもトゥイズラーを体験したことで「世界は広い」と再確認した次第だ。トゥイズラー後の我々は、トゥイズラー前の我々よりも1つレベルアップしている……ハズ。まさかの全敗だったけどクリスタさん、どうもありがとーーー! 

参照元:Twizzlers(英語)Wikipedia(英語)
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.