関東を中心に展開する空前絶後のディスカウントスーパーマーケット「オーケー」。私(あひるねこ)がオーケーに絶大な信頼を寄せるようになって久しいが、正直に告白すると、実はオーケーのアイスクリームコーナーで足を止めた経験がほとんどない。

理由は至ってシンプルで、家から遠いからである(からからうるせぇ)。アイスを長い時間持ち続けるのって、なんか嫌じゃないですか? だから今まであまり買わないようにしていたのだが……先日、気まぐれにアイスのケースをじっくり見てみたところ、思わず驚愕してしまった。

マ、マジかよ……。オーケーのアイスって……こんなに高いのかよ……!

・オーケー最高

あらかじめ断っておくと、私は重度のオーケー信者である。別にしっかり比較したワケじゃないけど、オーケーがこの値段で売ってるってことは、きっとこれが地域最安値なんだろう……と、盲目的に信じきる程度には信者だ。

しかし、そんな従順な “OKの民” でも、あのアイスクリームの高さにはさすがにドン引かざるを得なかった。ただのアイスではない。オーケーオリジナルアイスである。そんなもん、絶対安いに決まっているではないか。なのに……


まさかの税込198円という法外な価格……!

・感覚的には億越え

こ、こんな小さなカップアイスが、1個200円弱だと……? オーケーよ、無礼を承知で言わせてくれ。全然OKじゃねぇだろ……! いつからここはクイーンズ伊勢丹になったんだ。「Everyday Low Price」が俺たちの合言葉ではなかったのか?



まるでハーゲンダッツのような上級国民価格に憤る私であったが、オーケー曰く「素材と品質にこだわりました。パッケージにはコストを掛けず、その分お安く販売いたします」とのこと。野郎……この期に及んで「お安く」だぁ? 「お安く」の意味知ってんのかぁ?

ただ、たしかにパッケージの素っ気なさは尋常ではない。普通の会社だったら初回の開発会議で上長にブン殴られているレベル。もしかするとこれは……試してみる価値があるのでは? というワケで、全6種類を一気に買ってみた。


バニラ。


ビターチョコ。


ピスタチオ。


抹茶。


ラムレーズン。そして……


期間限定のピーチ。



どう見ても価格とパッケージが釣り合っていないような気がするが、それではさっそくオーケーアイス初体験といってみよう。まずはマダガスカル産のバニラビーンズを使用しているという『バニラ』から……ん? んん!? マ、マジかよコイツ……


濃ッッッッッッ!!!!

・驚きの濃さ

そのやる気のないルックスからはまったく想像できないくらい、クリーミーで濃厚な味なのだ。これと比べたら明治『エッセル スーパーカップ』などは すまし汁に等しい。香りも甘さも強くて重いフルボディ系バニラで、どちらかというと夏よりも冬向きのアイスではないか。


シチリア産ピスタチオを使用した『ピスタチオ』も……やはり濃ッッッッッッ!!!! ピスタチオ感がめちゃめちゃ強いぞ!!


『ビターチョコ』は、これもうチョコアイスじゃなくてチョコそのものだろ。範馬勇次郎が握力で潰したチョコレートをそのまま冷凍したんじゃないか? ってくらい濃厚なチョコの結晶体である。


京都宇治抹茶の一番茶のみを使用したという『抹茶』に至っては、もはやただの茶畑だ。甘さを限界まで削り、すべての預金を抹茶感に突っ込んだかのような圧倒的抹茶的仕上がり! と書くと何だかマズそうだが、抹茶好きの妻は太鼓判を押していた。


さすがにフルーツ系は大丈夫だろ……と思いきや、この『ピーチ』も相当に濃いぞ。桃の果汁率は65%とのこと。サッパリなのか濃厚なのかよく分からんが、たしかにウマいジェラートである。


個人的にもっとも好みだったのが『ラムレーズン』だ。そもそも私はラムレーズン味が好きなのだが、オーケーのラムレーズンアイスはラム酒の風味がとりわけ強く、アルコール度数がなんと1.1%もあるらしい。もはや軽度の酒ではないか。そっちも濃いんかい!



以上、期間限定品を含む全6種類を食べてみたが、結論としてはどいつもこいつもマジで濃いィ~。オーケーのオリジナルアイスと聞いて、こんなに濃厚な仕上がりだと誰が想像できる? さすが税込198円。ハーゲンダッツに匹敵するハイクオリティ贅沢アイスだ。

ただし! ガチな “OKの民” として忖度なしで言わせてもらうと、ハーゲンダッツを食べた時に感じる襟を正すような高級感は、ぶっちゃけオーケーのアイスにはなかった。一番ウマいと思った『ラムレーズン』も、ハーゲンダッツのラムレーズンには一歩以上及ばないだろう。

とは言え、本商品のすぐ隣にライバルのハーゲンダッツをしっかり置いているオーケーの誠実さは大いに評価したいと思う。いかにアイスが高かろうと、オーケーは神なのである。

参考リンク:オーケー
執筆:OKの民・あひるねこ
Photo:RocketNews24.