最強激安スーパーとして知られる『オーケーストア』。税抜き299円で弁当が売っていたりするが、あの弁当って実際高コスパなんだろうか? 以前の記事でかつ丼が普通にウマかったことには驚かされたが、他スーパーと同じメニューを比較した場合でも、やっぱり高コスパと思うなら本物である。

そう考えていたところ、ライフに税抜き398円でチキンかつ重が販売されていた。ちょうどオーケーにもチキンかつ丼(税抜き299円)がある。というわけで、徹底的に比較してみようじゃないか

・量を比較

さっそく、オーケーとライフでチキンかつ丼を購入してみたところ、ライフの方が細長い容器に入っている。容器が違うためか、並べても量の違いがよく分からない。

パッと見では細長いライフの容器の方が量は入りそうだが、これが目の錯覚を利用したクイズだったら、答えは同じだったりするんだよな。そこで、より客観的な事実を知るために、はかりで重さを調べてみたところ……


オーケーストアのチキンかつ丼は350グラム(+容器10グラム)で……


ライフのチキンかつ重は390グラム(+容器20グラム)だった。

・チキンかつ量

どうやら量的にはライフの方が40グラム多いようだ。しかし現状では、ご飯で埋めている「ご飯詐欺」の可能性も否定できない。そこで念には念を入れて、チキンかつ量もはかってみると……


オーケーストアのチキンかつ量は150グラム(+容器210グラム)


ライフのチキンかつ量は175グラム(+容器210グラム)

──と、25グラムの差。つまりライフのチキンかつはちゃんとオーケーストアより大きくご飯詐欺も働いていない。コスパ的にどうかはひとまず置いておいて、ちゃんと企業努力は見られる中間結果と言える。やるじゃんライフ

・食べ比べ

そんなライフのチキンかつ丼は、みぞれタレにゆずが添えられた和風の味付け。さっぱりしたチキンかつと合わせてあっさりめの味が特徴と言えるだろう。

一方、オーケーストアはタルタルソースがこってりとかかっており、くしくもライフと真逆の味付けだ。タルタルソースのまろやかさにさらに甘めのソースがかかりチキン南蛮のような濃厚な味である。

この味付けに関して、どちらが良いかは好みの問題かと思うし、肉自体にさほど違いは見られなかったので置いておく。むしろ、違いを感じたのは米の方だった。ライフの米は、べちゃっと塊でカチカチになっていて、まさにスーパーの弁当という感じなのに対し……


オーケーストアはふわっとしており粒が立っている

少なくとも私が購入したチキンかつ丼は、米においてはオーケーストアの圧勝だった。ただ、米の状態は時間とともに変化することも事実。ライフはオーケーよりも作られてから時間が経っていたのかもしれない。

・製造日

そう思い、製造日の記載を探してみたが、ライフの弁当には製造日は書かれていなかった。この時点で時間的な差異が追えなくなったのだが、驚いたのは、オーケーストアのチキンかつ丼が本日9時に作られたものだったこと

私が購入したのが13時頃なので、4時間経っていることが分かる。4時間経ってもこのウマさか。侮りがたしオーケーの299円弁当。ちなみに、私が購入したのは最後の1つだったので、この回転の早さも米のウマさに繋がっていると推測するがいかがだろう?

逆に言うと、米以外はライフの弁当のコスパも決して悪くない。前述した通り、ご飯詐欺をせずに具で増やしてくる姿勢を見るに、ライフもまた庶民の味方であると言える。

そんなライフだからこそ、オーケーの本気を見ることができたのかもしれない。名勝負とは、相手が強いからこそ生まれるものなのだ。比較して改めて思う。両者ともに天晴なり──と。

Report:中澤星児
Photo:Rocketnews24.