個人的に業務スーパー、イコール「安さに特化した店」というイメージがずっとあった。デカい! 大容量!! なのに安い! 最高ォォォオオ!! それが私(あひるねこ)の中の業スーだったのだが……まさかあんなウマい商品があるとは。

ええ、恥ずかしながら初めて食べましたよ。業務スーパーのレトルト食品『スパイシーカレーチキンレッグ』。各所で話題になっているのは何となく知っていたが、このウマさで税込365円って錯乱してんのか? 久々にスゴい商品と出会ってしまった。

・ラジオで話題に

以前、オーケーの『ヴィット トマト&バジルソース』をご紹介した時も完全に同じことを書いたが、私がこの商品を知ったきっかけは伊集院光さんのラジオ番組『深夜の馬鹿力』である。

もうテレビもネット記事もSNSもいらん。ロケットニュースと『深夜の馬鹿力』だけを信じろ。


と言いつつ、「業スーかぁ……」とスルーしていたのだが、先日たまたま目に入ったので買ってみたところ、これが先述した通り神懸かったコスパとウマさだったのだ。


その実物がこちら。

・チルドコーナーにあり

『スパイシーカレーチキンレッグ』は、鶏肉自体は輸入品であるものの、宮城製粉という宮城県の食品メーカーが国内製造している。お値段は税込365円だ。



湯せんすること約5分(レンジでも可)。パッケージが細長いので、小鍋よりフライパンの方がいいかもしれない。


あとは皿に移せば完成……なのだが、まずは大きな骨付きの鶏もも肉がドン! ドン!! と2個も入っていることに驚く。嬉しい誤算というか、こういうのって普通は1個だろ。


カレーはルーというよりもスープに近いシャバシャバ系で、これが思った以上にスパイシーで本格的。詳細は不明だが、明らかに複数のスパイスをブレンドしている。ほどよくピリッとくる大人の辛さである。この時点で勝利を確信せざるを得ないが……


主役の骨付きチキンはさらにガチだった。フォークもナイフもいらない。スプーンを軽く入れるだけでホロっとほぐれるのだ。うわ、やわらかッ! このクオリティの高さ……もう店やん。外食のチキンやん。

・神鶏

もちろん柔らかいだけではなく、味もカレーソースにバシッとマッチしていて文句なし。たっぷり2個入っているからか物足りなさはほとんど感じず、食後の満足度が非常に高い。

こういったレトルトの煮込み系チキンは、たしかに柔らかいんだけど、ちょっとぶよぶよしていることも多くて、私はそれがあまり好きではないのだが、『スパイシーカレーチキンレッグ』はそこを上手くクリアしている印象だ。

特に骨まわりの部分は身がしっかりしていて、ホロホロ感をより強く感じられた。


ただ、ご飯を入れるとカレーをかなり吸ってしまうので、食べる時は別盛りにした方がいいだろう。チキン単体をハイボールでも飲みながらチビチビつまむ、なんて食べ方もありではないか。



……と、自分でも驚くほど淡々と書き連ねてしまったが、ハッキリ言って私は、この商品をカレー屋で出されても気付ける自信がまったくない。

・ほぼ店の味

チキン、ご飯をそれらしい皿に盛り付け、そこにミニサラダとラッシーなんかを合わせてランチセットとして出された日には、割と普通に1200円くらい払って店を出てしまうだろう。これが300円台で食べられるってアンタ……冒頭でも書いたが錯乱してんのか?

・買うな

マジで完全無欠としか思えないため、できれば皆さんは業スーで見かけても買わないでください。次に私が業スーに行った時、品切れになっていたら腹が立ちます。買い占めなど言語道断です。繰り返しますが、絶対に買わないでください。この記事で言いたいことは以上です。

参考リンク:業務スーパー
執筆:あひるねこ
Photo:RocketNews24.
イラスト:稲葉翔子