700円検証シリーズの第6弾はコーヒーチェーンだ。これまで、持ち帰り弁当・ハンバーガー・牛丼・カレー、そして蕎麦と検証を重ねてきた。
そして今回はコーヒーチェーン。スターバックス・タリーズ・ドトールの3社、価格設定に開きがあるが、各社1フード・1ドリンクで購入できる組み合わせを検証してみた。
・比較が難しい
正直に言うと、今回の比較が今までで1番難しかった。なぜなら、値段の開きが激しく、700円で購入できるセットメニューがドトールにしかなかったからだ。タリーズにもあるにはあるが、モーニングを除いてもっとも安いフード(スイーツ)セットが780円からとなっており、今回の条件に合わなかった。
それを踏まえて、まずはドトールから見て行こう。
・ドトール
最近タピオカドリンクで話題になっているドトール。タピオカにそこまで興味のない私(佐藤)だが、店頭で売り切れになっているところを見ると、ちょっと飲んでみたいと思ってしまった……。
それはさておき、比較3社のなかでもっとも価格帯の低いドトールは、デザートのセットメニューが充実している。6種のケーキ、それぞれSドリンクのセットがあり、価格は570~610円。今回注文したのは、ドトールの看板メニュー、ミルクレープのケーキセットである。
ミルクレープセット570円 + カフェラテ(+20円)+ Lサイズ(+100円)
ミルクレープのケーキセットに、アイスのカフェラテ(+20円)。さらにそのアイスラテをLサイズに変更(+100円)。これで合計690円である。
定番商品を注文できるうえに、ドリンクのサイズアップまでできてしまう、高コスパのセットメニュー。
さすが庶民の味方。もっともコスパが高かったのは、予想通りドトールだった。
・タリーズ
次にタリーズ。高いコーヒーチェーンというとスタバのイメージが強いのだが、タリーズもなかなかいいお値段。「チョコリスタ」や「スクイーズ」などのオリジナルメニューがあるものの、これらが微妙に値が張り、700円の範囲内でフードと組み合わせることがやや難しかった。
バウムクーヘン(240円)+ カフェオレスワークル(ショート430円)
本来はケーキをオーダーしたかった。もしくはアイスクリームとドリンクを組み合わせてタリーズの個性を出したいところだったが、やはり高くて700円の範囲では収まり切らない。そこでやむなく、バームクーヘンにフードをランクダウン。
その代わりに、スタバのフラペチーノに相当するスワークルを注文した。スタバとの差別化でメニューの充実を図っているタリーズだが、価格的にスタバと同等となると、やや分が悪いように感じるのは気のせいか?
・スターバックス
最後にスターバックス。スタバが高いのは想定内ではあったが、こちらもフードとドリンクで700円以内に収めるのが難しい。フードのなかでも最も安い部類に入るアメリカンスコーン「チョコレートチャンク」で、なんとか凌いだ感じだ。
チョコレートチャンク(260円税別)+ スタバラテ(トール380円税別)
スタバが厄介なのは、表示価格が税別であること。メニューを見た段階では「余裕で700円以内に収まる」と思ったら、会計時に691円と言われて少々ヒヤッとした。
接客のホスピタリティや、店舗の居心地の良さなどを考えると妥当な価格ではあるが、金額に上限を設けて比較すると、その付加価値が仇になるとも感じられた。
・まとめ
コーヒーチェーン比較の場合、700円という価格の縛りが思いのほか大きく響く。これが1000円で比較となった場合、スタバ・タリーズにもより多くの選択肢がもたらされるのではないだろうか。スタバ・タリーズで700円縛りを試す時は、組み合わせは諦めて、単品オーダーでカスタムを楽しんだ方がいいのかもしれない。
参考リンク:ドトール・スターバックス・タリーズ
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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