まもなく50歳を迎える私(佐藤)は、めっきり食が細くなった。前のように肉食ってりゃ満足という身体ではなくなったのですよ。ところが! 最近食べた焼肉店のランチがウマすぎたので、ぜひとも皆さんにもお伝えしたい! ご飯を大盛りで頼まなかったことを後悔したほどだ。

そのお店、東京・虎ノ門の「焼肉あたご」はハングリータイガーの仲間なのだとか。え? あのハングリータイガーの焼肉屋さんなの!? と思ったら、実は……。

・あのハングリータイガーじゃなかったけど

焼肉あたごは東京メトロ虎ノ門駅から徒歩約5分のところにある。ここの建物の2階で、1階はイタリアンのようだが、店名を見ると……


「スパゲッテリア ハングリータイガー(SPAGHETTERIA Hungry Tiger)」


ここは1967年創業の老舗イタリアンである。ハンバーグレストランのハングリータイガーは1969年、保土ヶ谷に創業した郊外型の大型レストランだ。つまりイタリアンの方が2年先輩ということになる。

同じ名前の2つのお店、どちらも創業半世紀の老舗だ。10年で9割の飲食店が潰れると言われているなかで、50年も続くのは偉大としか言いようがない。どっちもスゴイぞ!


・心の中でガッツポーズ

そうとは知らずに、私は「ハンバーグレストランが焼肉屋をやってたのか!」と勘違いして来てしまった……。だが! ここに来て大正解!! 予想を超える美味しい昼食を食べることができたのだから。


夜は焼肉、昼はランチメニューを提供している。ちなみにランチは全品ライス・サラダ・スープ・小鉢付きだ。


注文したのは「鉄板和牛」(税込1200円)の肉増し(100g 税込200円)である。注文した後に、近くの席のお客さんがカレーを絶賛しているのを聞いてしまった。カレーにすべきだったか……。

ご飯は大盛り無料、普通盛りが基本の私は大盛りを辞退した。それを後から後悔することになるとは、この時、知る由もなかった……



カレーにすべきだったのではないか? そんな不安が頭をよぎるなか、ジューッ! という心地よい音と共に登場した鉄板を見て私は安堵した。鉄板和牛イイぞ! 弾けてる、肉が弾けてる!!


肉の焼ける様子に気持ちの高ぶりを抑えられないのは久しぶりかもしれない。カレーじゃこうは行かなかっただろう。鉄板和牛にしてよかった~! 私は隣の人を尻目に心の中でガッツポーズを決めてやった。絶対コッチが正解っしょ!


タレをまとった肉が鉄板にてんこ盛り。昼メシはこういうのでいいんだよ、こういうので! 食べると肉がやわらけえ~。醤油ベースの甘辛いタレがご飯を呼んでるぞ。お~い、ご飯~! って呼んでるぞ~!!


ってことで、ご飯と合体! “間違いないヤツ” が出来上がってしまった。


肉と米、同時に口の中に放り込んだその瞬間に、この日、最大の失敗に私は気づいたのであった。それは、ご飯を大盛りにしなかったことだ! シクった~!! 普通盛りのご飯1膳ではこの肉とつり合いが取れん。絶対にご飯が足りんやないか~い!


残されたご飯の量なら肉1枚で十分だ。ということは、肉の方が余ってしまう。クソ、小食気取って普通盛りを頼むからこんなことになるんだ。次は絶対大盛りしかない。大盛り以外、考えられへん


ということで、焼肉の美味しさをトコトン堪能して昼食を終えた。


この日は鉄板焼肉を選んだ段階で1得点。大盛りを選ばなかったことで1失点。結果は引き分けだ。次は確実にポイントを得て、昼食に勝利したいと強く願った次第である。ということで、焼肉あたごはオススメの昼メシスポットだ。近くを訪ねたらぜひとも利用して頂きたい。


・今回訪問した店舗の情報

店名 焼肉あたご
住所 東京都港区虎ノ門1-11-12 2階
時間 11:30~14:15、17:00~23:00
定休日 日曜日

参考リンク:「スパゲッテリア ハングリータイガー」(虎ノ門)、ハンバーグ & ステーキレストラン「ハングリータイガー」
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24