料理好きな私の購買意欲を刺激する商品がダイソーに売られていた。その名も『ステンレスホットサンドメーカー』で価格は500円(税込550円)。なんでもオーブントースターや魚焼きグリルでホットサンドが作れるのだという。

実は私、普通の直火式(IHにも対応)のホットサンドメーカーや、キャンプ用のホットサンドメーカーも持っているのだが、どんなもんかと『ステンレスホットサンドメーカー』を買ってみたのであった。ワクワクワク。

商品としては、こんな感じ。真ん中の窪みにパンをのせて、具をコンモリと乗っけて挟んで焼く……みたいな。よーし、やるか!


ということで用意してみたのは、食パンと、ハムとチーズとツナマヨとキャベツ。あとはバターなのだが……開始早々、ダイソー500円ホットサンドメーカーの弱点を発見! それは──


「こんがり!」と表面を焼くためのバターが塗れないのである。ステンレスの網の部分に塗っても良いのかもしれないが、ベタベタになるし……ということでやめておいた。


具の盛りやすさには大差はなく、


パチンとしめて、ダイソー500円のは魚焼きグリルにイン!


一方の、普通のホットサンドメーカーは直火で加熱開始! パチパチとした音や、香ばしいニオイがしてくるので、どんな感じで焼けているのかが直感的にわかるのが非常に良い。


そして4分後……


もう直火のホットサンドメーカーの方は、片面がコンガリと焼けたのに対し、


魚焼きグリルのダイソー500円のは、まだ「こんがり」とまでは焼けていない。グリルの中に入っているため、あまり音やニオイも感じられない。よって、いちいち開けて確認しなきゃならないのが面倒といえば面倒だ。

結局、これから2分後くらいに「こんがり」になったので、ひっくりかえそうと思ったのだが、


取手の部分が死ぬほど熱いので、ヤケドしないようご注意を。


そんなこんなで数分後──


どちらも「こんがり」と焼きあがった。焼き上がり時間としては、圧倒的に直火の方が早い。


ヤケドに注意しながら、ダイソー500円のほうも開けてみよう……と思った次の瞬間、絶望的な事件が発生!


_人人人人人人人人人人人人人_
> くっついてる〜!(泣) <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


なんと、パンが網の部分にピッタリとくっついているのだ。ひっくり返しても、くっついている。なんということだ……。もしかして、最初にバターを塗っておくべきだったのか? たとえベタベタになったとしても……。


フォークなどを差し込み、なんとかガリガリと剥がし……


なんかみずぼらしいホットサンドになっちゃった(泣)


比べてみても


一目瞭然で……


包丁で切ってみたところ、


直火のホットサンドは、中からホッカホカのツナマヨが「ブンニュ!」と出てきたのに対し、


ダイソー500円のは「シーン」としている。そもそも、パンとパンがくっついていないのだ。なんとなくシラけた感じのホットサンドというか。


んで、実際に食べてみたところ……


直火の方は、もうホッカホカのサックサク! 湯気モワ〜ン! アチチ! アチチ! ……てな感じなのに、


ダイソー500円のほうは、ぬるいのだ。冷たくはないが、シーンと、ぬるいのだ。なんだか泣きたくなってきたよ……。


てな感じで、ダイソーの500円『ステンレスホットサンドメーカー』と普通の直火式ホットサンドメーカーの差は歴然!

もしも普通のホットサンドメーカーを持っているなら、あえてダイソーのを買う必要はないかと思う。きっと私も、もう2度と、使わない。


執筆:100均評論家・GO羽鳥
Photo:RocketNews24