もう何年経つだろう。「山に登りたい!」と思うようになってから。具体的には、山でメシが食いたい。お弁当とかじゃなくて、山の中で火を使って調理して……の “山めし(山ごはん)” が食べたい(作りたい)のだ。

しかし、どこで調理をすれば良いのか わからない。そもそも山の登り方すらチンプンカンプン。ということで、めっぽう山に詳しい “山の達人” である旧知の仲に、登山と山めしのイロハを教えてもらうことにした!

・先生紹介と持ち物確認

まずは今回の先生を紹介しよう。名前はYukaさんで、山暦は約3年。ほぼ毎週、いや、週数回のレベルでどこかしらの山に登ってメシを作り続けている百戦錬磨の山ガールだ。ちなみに本職はトレーナー。

そんなYuka先生から事前に教わった登山の服装や持ち物などは以下の通り。


【登山の服装】

・ザック(リュック)
・ウェア(なんでもいいです好みで)
・パンツ(長ズボンだと虫除けになるが長さは好みでOK)
・インナー(汗を逃す乾きやすいものがベスト)
・登山靴(最初は滑りにくいシューズとかでOK。山が好きになったら買えば良いかと)
・靴下(ウールとかが本当は良いけどなんでも平気です)
・帽子
・時計
・滑り止めつき手袋(軍手)← 鎖場登る時に滑りにくい

※基本的に綿素材やヒートテック系は避ける傾向にあります(綿はすぐ臭くなるし乾きにくい、ヒートテック系は汗冷え必至)


【持ち物】

・レインウェア
・ヘッドランプ(迷いや遭難用、保険として必須品)
・タオル(汗拭き等)
・あるならザックカバー
・着替えるなら着替え(ジップロックに入れると雨が降っても濡れないよ)
・ゴミ袋
・ウェットティッシュやティッシュ
・常備薬や絆創膏
・ケータイとかバッテリーとか
・飲み物(山では買えない前提。水筒でもペットでも。山にもよるけど夏は1.5〜2リットルくらい欲しいところ)
・行動食(おやつ)
・現金(今回の山は使わないと思いますが)
・山飯時、ザックやお尻の汚れが気になるなら、レジャーシート的なものがあると便利ですよ〜♪

──とのことである。これから山にチャレンジしようとする人は参考にしてほしい。ちなみに今回Yuka先生が持参した山メシ用の調理器具は、


【山飯に使う道具】

・メスティン(DAISO)
・アルミ皿(DAISO)
・ポケットストーブ(DAISO)
・固形燃料(DAISO)
・風防(DAISO)
・カトラリー類(DAISO)
・調味料ケース(DAISO)
・焼き網(DAISO)
・チャッカマン的な点火棒(DAISO)
・ジェットボイルスタッシュ(JET BOIL)
・ホットサンドメーカー(Coleman)
・ジップロック(正規品)

──らしい。ほぼダイソー! ダイソーすごい!! と思うと同時に、これなら自分でも気軽に買い揃えることができそうだなと思った。


そんなこんなで電車を乗り継ぎ、やってきたのは「正丸(しょうまる)駅」。そして今回のターゲットとなる山は「伊豆ヶ岳(いずがたけ)」。


Yuka先生と合流し、しばし歩いていくと……


山の入り口に到着した。

これが山の入口……!! 何も知らなければ、「パイロンが立ってるし、入っちゃいけないのかな……」なんて思ってしまう。もしも私が1人でこの場に来たとしたら、間違いなく奥に進むことはなかっただろう。


しかし、ここを入ると……


_人人人人人人人_
> 一気に山! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄

山っていきなり始まるものなのか……と初心者の私はビックリ仰天。と、ここで疑問となるのは「どこに進めば良いのか」という、まさしく文字通り初歩的な問題だ。これについてYuka先生は、


「あれを見て」


「ピンクのテープが巻いてあるじゃん? 迷いそうなところには、誰かが付けてくれたテープなりスプレーなりの目印があるから、それに従っていけばOKなのよ」

──と! そんな暗黙のルールがあったなんて……。知ってると知らないとでは大違い!! もしもこれを知らずに山に入っていたらと考えると……(ブルブルブルブル)。いやはや、無知っておそろしい。


その後も道なき道(?)をグイグイと進み、「山を上手に登るコツは、最初から終わりまで同じペースで歩くこと」や「お尻の筋肉で登ること」などのアドバイスをもらいつつ、


ワイルドな橋や、


見晴らしの良い場所も通りつつ、汗だくで登っていくと……


まず最初に「小高山(こだかやま)」という山の山頂に到達。標高は720mだ。

しかし、目的となる山は「伊豆ヶ岳(いずがたけ)」。標高的にも、もう少し登らなければならないのだが──


まさかこんな断崖絶壁の岩場(鎖場)を登るだなんて!


が!


\(^o^)/ 気持ちいい〜〜〜〜〜!! \(^o^)/


んで、


ここからもうちょい登っていけば……


伊豆ヶ岳(851m)の山頂に到着〜!


──すると同時に、テキパキと山めし(山ごはん)の支度をはじめるYuka先生。なるほど、こういう、ちょっと開けた場所で調理すれば良いわけね。

なんでも山めしの極意は「準備」らしく、家での準備が8割、調理前の準備が1割。山頂で作業するのは残り1割であるという。


たとえばごはんを炊くときは、


事前にお米の量を計っておき、


分量通りの水を入れ、


固形燃料に火をつけて、


風防をして、あとは放置……で良いらしい。へえええ、ガスコンロみたいなのを使わなくてもご飯って炊けるんだァ〜。しかもそのぶんコンロが1口空くし、料理によって使い分けなんだな〜と。


なんてやってる間に、


1品目の料理『秋の甘酒ぜんざい』が完成した。栗に焼き芋に小豆にあんこに白玉、その他もろもろの具材が甘酒と絶妙なマリアージュを醸しており、いきなりだけど超絶うまい。甘味で疲れも吹っ飛んだ!


その後はホットサンドメーカーを使用しての……

ベトナムのバインミー風ホットサンドに、


ごはん&「昨日の残り物」で作った……


モツ煮込み丼


そして最後は、湯を沸かしての……


ホットコーヒーと、山めしフルコースをごちそうになったのであった。もちろん味はすべて最高! さらに、そこに「山頂」というスパイスがふりかかり……美味くないわけなかろう! こういうことがやりたかったんだよなぁ〜。


ちなみにYuka先生の「山メシお約束」としては、「すべてのものを持ち帰る」のが基本であるという。ゴミはもちろん、残り湯なども絶対に捨てたりしないで、上手に調理して飲み切ることにしているそうな。


もうひとつのお約束は、「山は日没よりも早く暗くなるので、3時ごろまでに下山すること」。それにともない、もし暗くなってからの場合に備え、ヘッドライトも必須アイテムなのだとか。


そんなこんなで……


朝の集合から約4時間後には、元通りの山の入口にまで戻ってこれた。てことは、始発から山に向かえば、「山登りしてからのエクストリーム出社」も可能? そんな冗談話をしていると、Yuka先生は

「たまにやるよ」


_人人人人人人人人人人_
> やるんかい!!!!! <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄


恐るべき山ガール。それはともかく、いいなぁ、楽しいな、「山」という趣味。みんなこんなに楽しいことをしていたんだな……と羨ましく思う私なのであった。

もっと早くに登っときゃよかった。また登る。絶対に。今度は自分で調理した “山めし” を食べるぞーっ!٩( ‘ω’ )و


協力:instagram @yuka.sit.mame@yama_messi_yuka
執筆:GO羽鳥
Photo:RocketNews24
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