貨物列車を見るのが好きだ。コンテナには何が詰まっているんだろう、飛び乗ったらばどこか知らない街にまで行けるだろうか。目の前を通り過ぎるその一瞬で、さまざまな妄想が頭の中を駆けめぐる。

貨物列車はロマンの塊と言って差し支えなかろう。そんな貨物列車に萌(燃)えるある一定の人種を狙ってか、駅弁で知られる淡路屋が「JR貨物コンテナ弁当(1420円)」の販売を開始した。これは……買うしかない。


・あっという間に売り切れるも、限定商品ではないのでご安心を

看板商品「ひっぱりだこ飯」を筆頭に、数々のユニークな弁当を販売する淡路屋。なにかにつけ、記者も愛用している。

「JR貨物コンテナ弁当」はそんな淡路屋史上、群を抜いて粋な商品であるように思う。なによりの萌ポイントは、弁当箱として使われているコンテナの再現度。

側面には「19D-42387」とプリントされていることから察せられるように、実在するコンテナを模しているのだ。これはアツい……!! 


このナンバーを選んだことにも、何か深い意味があるのだろう。そう思い、問い合わせてみたが「特別意味があって選んだ番号ではございません」とのことだった。

ふむ……! そういうこともあるだろう。気を取り直して購入しようとしたが、販売店は限られている。場所については、ざっと以下ような感じだ。


淡路屋各店(新神戸店・神戸駅店・西明石店・芦屋店・三ノ宮駅駅弁市場・神戸阪急店・神戸大丸店・西神中央店・阪神梅田・大阪高島屋・高槻阪急・川西阪急)のほか関西の主要駅、東京駅・駅弁屋祭グランスタ店など【2022年1月現在】


勇んで買いに行こうにも、いずれの駅も自宅からは少し遠い。オンライン販売があるとのことだったので、それまで待つことにした。

そうしていざオンライン販売当日、そろそろかなとサイトを覗くとなんと……すでに売り切れ。あっという間に、その日分の弁当は完売してしまったようだ。

その後、何回か再チャレンジし、やっとの思いで購入することができた。すさまじい人気だ。心配せずとも期間限定商品ではないので、気長に購入のチャンスをうかがうと良いだろう。

今回の商品名が「JR貨物コンテナ弁当 神戸のすきやき編」なので、そのうち すきやき以外も詰められるに違いない。さて、そんなこんなで届いた弁当をありがたくいただきます。


・複数個あれば重ねられる

事前に知っていたとはいえ、目の当たりにすると、そのJR貨物コンテナっぷりに驚く。色といい、形といい、まさしくJRのアレにクリソツ。ひぃぃぃ……トキメキが止まんねえ!!!! 

素材やらについては置いといて、ぱっと見の違いは大きさと中身くらいだ。ちなみに大きさは135㎜×90㎜×高さ95㎜と、コンパクト。手のひらに乗せると手から少しはみ出すくらいのサイズ感で、弁当としてちょうど良い。


開けてみると、たっぷりの牛肉に玉ねぎ糸こん、豆腐に白菜、しいたけにニンジンが味付きのご飯の上に乗っている。言うまでもなくウマい。

ひとつひとつにしっかりと味が付いていて、ちょっと濃い目の味付けが駅弁らしくて良い。そして、これまた駅弁ならではであるが、冷めてもブレない美味しさだ。


ぶっちゃけ弁当箱のビジュアルだけで100点満点であるのに、さらに中身のクオリティも高いと来れば、売れないはずがない。人気が殺到するのも当然である。

食べ終わった後は小物入れとしても使えるし、複数個あれば重ねてリアルなコンテナらしさを醸(かも)し出すことも可能。人気が落ち着いたらばもう数個買って、並べて部屋に飾りたいと思っている。


記者が住んでいるエリアの問題なのだが、ここ最近JRの貨物列車を目にする機会が少なかった。しかしこうして、部屋にもそっと置けるミニ貨物コンテナを手に入れることができたのだ。

しばらくはこのミニ貨物を愛でて、貨物列車の行く旅路に思いをはせたい。

参考リンク:淡路屋 JR貨物コンテナ弁当 神戸のすきやき編
執筆:K.Masami
Photo:Rocketnews24.
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]

▼淡路屋の「JR貨物コンテナ弁当」大人気です! 

▼そのビジュアルだけで100点満点

▼中身も美味しくて大満足です

▼お箸も付いています

▼食べ終えた後は小物入れとして使えるよ

[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]