ヴィレヴァン福袋」と書いて “ごみぶくろ” と読む──。これは2年前まで、ヴィレヴァン福袋における圧倒的真実であった。中身がわかる福袋があたり前の時代だからこそ、我々は敬意を込めて “ゴミ” と呼んでいたのだが──。

あまりにもゴミゴミ言いすぎたせいか、昨年からヴィレヴァン福袋は明らかに方針を転換した……と思う。そしてついに今年! 7種類発売されているうちの1つ『ヴィレヴァン福袋 グリーン(3600円)』が、当たりだらけという異常事態が発生してしまったのだ。

・まさかのほぼハズレなし……?

2022年はブラックからグリーンまで、全7種類を発売しているヴィレヴァン福袋。今回ご紹介するのは3600円の通称・グリーン福袋、正式な商品名は『マイナスイオンを感じたいな福袋!』である。

さて、ヴィレヴァンがいくら方針転換を図ったとはいえ「ヴィレヴァン福袋 = ゴミ」の方程式は揺らがないと思われていた。“ワクワクするゴミ” こそ、ヴィレヴァン福袋の真骨頂であり、最大の魅力であるためだ。

ところがどっこい『ヴィレヴァン福袋 グリーン』は “ほぼハズレなし” という、ある意味で無惨な結果に。衝撃すら覚えたその内容とは──。

・ヴィレヴァン福袋 グリーン(3600円)の中身

・ チェーンソーのおもちゃ
・ まる太クッション
・ ハンモック(1人用)
・ ミニスキレット
・ 火起こしキット
・ ゴールドトランプ

※ 福袋なので中身が違う可能性があります。

まず「チェーンソーのおもちゃ」は基本的にゴミである。子供が喜ぶのか、それとも実は欲しい大人が結構いるのか? おそらく答えはどちらもNO。ある意味でヴィレヴァン福袋らしさ全開の “圧倒的ゴミ” と申し上げていいだろう。

だがしかし「ハンモック」「ミニスキレット」「火起こしキット」「ゴールドトランプ」は、普通にキャンプで活躍する代物ではないか。グリーン福袋はアウトドアグッズがテーマの福袋のようだが、意外にも実用性がかなり高い。

・キャンパーもニッコリ

詳細な評価を当サイトのキャンパー・砂子間に尋ねてみたところ、やはり「グリーン福袋」はなかなか良質な福袋のようだ。以下でキャンパーの評価をご覧いただきたい。

「スキレットは普通にいいですね。自分が持ってるサイズじゃなければ尚いいです。ハンモックも使えそうですし、せっかくのキャンプなら火起こしキットを試してみたい人も多いんじゃないでしょうか?

あと、意外と出番が多いのがトランプです。キャンプって時間を持て余すので、トランプとかウノの出番が多いんですよ。この4つが一気に手に入るなら、全然悪くないですね。キャンパー的には当たりだらけと言っていいでしょう。チェーンソーのおもちゃはゴミですが」

ご覧のようにキャンプをこよなく愛する砂子間によると、グリーン福袋は「当たりだらけ」とのことであった。まあまあピンポイントの視線ではあるが、ヴィレヴァン福袋としてはかつてなく優秀な内容と言っていいだろう。

その分、ワクワク感はかなり薄いことはさておき、明らかにゴミ袋からの脱却を試みているヴィレヴァン福袋。一抹の寂しさを感じつつも「人によっては優秀な福袋」と結論付けたい。

参考リンク:ヴィレヴァン福袋2022
執筆:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.