すき家のカレーが2021年12月1日にリニューアルされていたらしい。そして、新しく販売が始まった『ほろほろチキンカレー』が大好評なのだとか。

しかも、これは期間限定の商品ではく、恒常メニューだという。完全にノーチェックだったぜ。と言うことで食べてみた結果……メチャクチャ美味いぞこれ。並のカレー屋を軽く超えるクオリティだ!

・デリバリー停止中

噂を聞いて12月6日の昼頃に近所のすき家へ向かった筆者。しかし人気だからか売り切れ。とはいえ、すき家の店舗はいたるところにある。

こういう時はデリバリーサービスだ。利用可能な一帯の店舗を片っ端からチェックすれば、売り切れてない店舗も見つかろう。と思い、一帯の5店舗ほどをチェックしたところ、まさかの全滅


マジかよ……! 仕方がないので、翌日の早い時間から勝負を仕掛けることに。さすがに朝っぱらからカレーをキメる人はそう多くないだろう。

そうして迎えた翌朝。さっそくアプリからチェックしてみたところ、何故かメニュー自体が見当たらない。出前館もUberも、どちらのアプリからも「ほろほろチキンカレー」及び、味違いの「ファイヤーチキンカレー」と「チーズチキンカレー」が消えている。

もしや、売れすぎて販売停止にでもなったのだろうか? すき家に電話して聞いてみたところ、売れすぎたため12月6日の夜あたりから、各種デリバリーサービス上での提供を停止したとのこと

筆者が「品切れ」の表示を見たのは、まさにこれからメニューから消されるというタイミングだったようだ。なお、これは恒久的な措置ではない。供給が落ち着き次第、再びデリバリーサービス経由でも注文できるようにするそうだ。

そして、12月7日に筆者が聞いた時点では、各店舗の在庫状況の把握も難しいため、食べられるかどうかは出たとこ勝負とのこと。つまり、店舗に行ってみなければわからない

マジかよ……! こんなに すき家で食べるまでのハードルが高いメニューは初めてだ。人気の凄まじさをうかがわせる。これは是が非でも食べるしかあるまい。


・ゲット

その後どうにか在庫のある店舗を見つけ出してゲットしたのがこちら。


メインの「ほろほろチキンカレー」は、並が税込み680円となっている。今回は大盛り(820円)をオーダー。ちなみに、サイズは他にもミニ(580円)とメガ(980円)があるぞ!

そして「ファイヤーチキンカレー」と「チーズチキンカレー」からも、チキンだけをテイクアウトしてきた。チキン単品の値段は、ファイヤーが350円で、チーズは450円だ。


・覚醒

まずはカレーから見ていこう。


カレーはルーが命。スプーンですくいあげてみると、わりとサラサラしている。粘度はそこまで高くないようだ。あっさり系かな? と思いきや、食べてみると中々にコク深い


辛さも妥協が無い。しっかりと喉のあたりにバチバチとくる。かといって人を選ぶほどかと言うと、そこまでではない。例えば松屋のごろチキのルーと比べると、辛さは0.7倍くらいだと思う。また、オイリー感も控えめだ。

総じて食べやすいカレーだと思う。フードチェーン内でぶっちぎりの美味さを誇っていた松屋の各種カレーと比べても、遜色のないクオリティだ。これはマジで美味い。ここにきて、すき家のカレーが覚醒した


・チキンがマジでヤバい

ルーの仕上がりだけでもメチャクチャ美味いのだが、さらにテンションがブチ上がるのがチキンだ。いや、デカくね? 


しかもこのチキン、たいして丈夫でもないプラスチックのスプーンで、あっさり「切れる」ほど柔らかいのである。


スッと、まるで金属製のナイフでも使ってるんじゃないかというくらいに抵抗なく、プラスチックのスプーンで切り取れるチキン。崩れるとか、千切れるとかではなく、マジで手に伝わる感覚としては「切れる」。このチキン、やべぇぞ……!

その時点で想像はついていたが、こうしてスプーンで切り取ったチキンを口に入れると、秒で繊維がほどけていく。「ほろほろ」ってレベルじゃねぇぞオイ!!

しかも、デフォルトでカレー味がしっかりついている。マジで美味い。骨付きだが、スプーンだけで食べられて手が汚れないのもグッド! ルーは圧倒的にクオリティアップしており、最強に美味いチキンまでついてくる。すき家のカレーが始まりすぎている

なお、もっと辛いのが欲しいという方は「ファイヤー」一択だろう。ガーリックと唐辛子風味のザクザクしたフレークにまみれたチキンは、ビジュアルの通り、容赦なく辛い。食べたら涙が出てきた。


そしてよりジャンク感あるウマさを求めるなら、チーズだ。タバスコもついてくる。トロットロのチーズにまみれた、クッソ柔らかいチキン。この組み合わせが美味いのは、宇宙の真理の一つでは。


圧倒的人気から、よほど美味いのだろうと期待はしていた。だが、実際に食べてみたら予想を超える仕上がりだ。すき家はマジで凄まじいものをブチ込んできた。

長らく牛丼チェーンのカレー界で、最強の座に君臨していたのは松屋だったと思う。しかし今、カレー界の天下は、すき家の新型によって完全に二分されたと言っていいだろう。カレー界に嵐の予感。

執筆:江川資具
Photo:RocketNews24.