都市部に在住の人にとっては、もはや日常の一部であるだろうウーバーイーツ。一定の飲食店と住民が密集していないと成立しないビジネスモデルだけあって、これまでは大都市圏が中心だったが、全国47都道府県への拡大が表明されている。

というわけで、ついに地方都市に待望のウーバーイーツが進出してきて思ったこと35連発! ガチ勢からすれば、ウーバーがある時点で「田舎じゃねぇ!」というご意見もあろうが、緩~くご覧いただきたい。


・田舎でサービススタートすると起こること35連発


1. 街で配達パートナーを見かけるとテンション上がる
2. ついに我が街もここまで……と感慨深い
3. と同時に「業績ふるわず撤退」のニュースタイトルが頭をよぎる
4. 配達パートナーがちゃんと稼げているのか心配になる
5. 「みんな、使ってくれ……!」と勝手に願う

6. アプリを開くたびに加盟店が増えてるー!
7. それでも絞り込み機能がいらないくらいには少ない
8. すべての店に「このレストランは遠くにあるので」と表示される
9. いや遠くないよ、車で5分でしょと反論したい
10. 1人に1台マイカーがある田舎は、なにごとも車が基準

11. 「出前だよ、出前」とじーちゃん、ばーちゃんに売り込む
12. 都会では食べ物じゃないものも届けるというウワサ
13. 店頭価格とは別料金になっていることを初めて知る
14. サービス初日から「プラチナ」ランクの配達員ってどういうこと?
15. なるほど、配達で稼ぎながら全国を旅する人がいるらしい

16. 配達パートナーが知り合いだったらちょっと恥ずかしい
17. そして知り合いである可能性は結構高い
18. 玄関の写真を撮られることに不慣れ
19. 家から一歩も出ないでハンバーガーも中華も食べられる! なにこれ感激!
20. 楽しいので使いまくる

21. 「近くに配達パートナーがいません」でオーダー不可が頻発
22. オーダーできても、だれも引き受けなかったらどうなるの?
23. 「ご注文品を準備しています」の表示のまま30分経過
24. え、いまから街の向こうがわ発でピックアップに来る!? 遠くない?
25. なんか、すまん……

26. 配達パートナーが店に着く前にすでに料理が冷めている気がする
27. やっぱり冷めていた
28. ウーバーイーツとはギャンブルである
29. 「ピックアップに来やすい店、学生がたくさん働いていそうな時間……」とやたら戦略的にオーダーするようになる
30. 読みが当たると嬉しい

31. そういえば自転車勢って冬になったらどうするんだろう
32. 北国だと「たまに雪が降る」じゃないぞ、毎日のように降るし積もるし凍るぞ
33. まさか配達パートナー激減で、連日「パートナーがいません」!?
34. ウーバー難民になりそうな予感
35. そしてサービス終了の予感……いやぁぁぁぁぁ!!


以上である。そもそも田舎は働き手が少ない。ウーバーイーツで活躍してくれそうなのは学生くらいで、自転車以外の交通手段をもつ人は少ないはず。

おそらく都市部では、本業が別にある大人や、外国人、フリーターなど「多様な働き方」のひとつとして受け入れられていると思うが、地方ではそうはいかない。

配達パートナーが少なすぎると「いつ見てもオーダーできないな」とユーザーが離れるし、逆にオーダーが少ないと「稼げないじゃん」とパートナーが離れる……簡単に悪循環を起こすのが小規模経済の恐ろしさなのである……!

来年の今頃には、こんな「あるある」を書いたな……と遠い目で思い出しているかもしれない。


執筆:冨樫さや
Photo:RocketNews24.