スパ! ルカだ。ライオンに1勝したこともあるマサイ族の戦士・ルカだ。さて、つい先日「vs.人間」の戦い方について説明したが、あれは戦う相手が礼儀やルールを重んじるマサイ族の戦士、つまり戦士 vs.戦士の場合だ。

たとえばオレがケニアの首都ナイロビに行って、チンピラにカラまれた場合は、“それ用の戦い方” をせざるを得ない。そもそも、街で「短い棒」なんて持ち歩いていないからな。では、どう戦うか? 答えは……


ベルトや靴を武器にしてボコる。


もちろん、まずは手足を武器にして戦うよ。でもオレたちはキックボクサーではないし、MMAの選手でもないし、掣圏道(せいけんどう)の達人でもない。つまり、武器なしの丸腰で戦う練習をしていない。したがって何かしらを武器にして戦わざるを得ないわけだ。

逆に言えば、オレが民族衣装ではない普通の洋服を着ている時、ベルトをしているのには「オシャレ」と「武器」という2つの意味があるということ。オシャレをしながら戦いを想定するのも技術のうち。常に臨戦態勢、それが戦士なんだよね。押忍、オレセリ!


執筆:ルカ(マサイ族)
超訳:GO羽鳥
Photo:RocketNews24.

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