最近ワークマンの躍進が目覚ましい。安くて機能性が高く、しかもオシャレなアイテムをバンバン出している。すでに過去の作業着屋の面影はなくなったと言っていいだろう。その裏で、「スーツのAOKI」が異なるアプローチで業界の存在感を強めている。スーツに高い機能性を持たせ、安い商品をドンドン投入しているのである。

なかでもインパクトがあったのは「パジャマスーツ」。その名の通り、部屋着としても仕事着としてもイケる商品だ。私(佐藤)も名前しか知らなかったのだが、着心地が気になっていたので春夏仕様の商品を購入して着てみたところ、めっちゃ良いんだよ、コレ!

・くつろげて働けて遊べて寝れる

本音を言うと、内心ちょっとバカにしていた。だって、パジャマだよ? スーツだよ? 用途の違う2つの服を、合体させて1つになる訳ないでしょ? しかしながらAOKIは強気だった。ブランドサイトを見ると、「なんと1着で5つの場面を着まわせる!!」とある。

その5つとは、リモート・カジュアル・ホーム・ビジネス・アスレジャーだ。つまりは、「くつろげて働けて遊べる」ということらしい。パジャマだから「寝る」もあるのか。欲張りすぎじゃない?


そこまで言うなら着てみようではないか。ということで、近所のAOKIを訪ねて「リヨセル混ジャージーセットアップ」を購入した。ジャケットもパンツもそれぞれ税込4990円。オンラインストアだと税込5489円なので、店頭で買う方がお買い得である。


・ジャケット

まずはジャケットを見てみよう。ジャケットは襟なしで、ポケットはサイドに1つずつ付いている。ちなみにこの商品は再生繊維「リヨセル」を32パーセント使用しているそうだ。


触るとひんやりする加工を施しており、これからのシーズンに良さそう。光沢感のある仕上げで、フォーマルな場面でも着ることができるだろう。


・パンツ

パンツはベルト部分にループとゴムバンド、そして腰ひもも付いている。その時々に応じて使い分けができるだろう。


見た目にはわからないが、ストレッチ性が高く、生地が良く伸びるので膝まわりが楽そうである。


・いろいろ着合わせてみよう

さて、早速着てみよう。まずは肌に直で着てみると……。


お! 意外とエレガントだ。EXILEのメンバーがコレを着ていても、不思議じゃないかも!?


続いて長袖Tシャツとスニーカーと合わせてみると……。


これもまたイイ! 先ほどまでのエレガントな印象と打って変わって、ラフな雰囲気が出てるじゃないか。カジュアルに着こなす場合、襟がないのが活きてくるな。


さらに今度は、シャツとネクタイで合わせてみると……。


悪くない。悪くはないけど、襟がないのがちょっと気になるかな。「子ども用紳士服を着たおじさん」みたいな感じがしないでもない。「40年後の七五三」と言ったところだろうか……。


・着心地

いずれにしても、どのスタイルでも合わせることが可能のようだ。何より私が気に入ったのは着心地だ。とても着た感触が良い。実は今も、この記事を執筆しながら着ているんだぞ! 着ていたいんだよ、ずっとね。肌触りが軽やかで、ストレッチ性が高い点が◎だ。Y字バランスをしてもこの通り。スーツとは思えないほど良く伸びる。


派手にジャンプしても膝が突っ張らない!


そしてオンラインミーティングに参加しても、誰1人として「パジャマでミーティングに参加するな」と言われない。気づかないんだよ、みんなパジャマだってね。


出かけてもまったく問題ない。もはや、出かけるために着替える必要さえなくなりそうだ。「やだ、あの人、パジャマ?」と指さされたりしないんだぜ。


言うまでもなく、寝られる。帰宅後すぐにそのまま布団に潜り込んでも全然OK!


・ワークマンの格安スーツと比べると

スーツといえば、ワークマンも多機能格安スーツ「SOLOTEX リバーシブルワークスーツ」を販売している。こちらの価格は上下合わせて税込4800円という、猛烈な安さだった。

2つのスーツ、両方を着てみた私の率直な感想は……。パジャマスーツの方がイイ! なぜなら、肌触りが良いからだ。着ていてストレスがない。本当にこれで1日中過ごしても良いと思える感触なんだよ。

一方のワークマンは、やはり作業着の考えがベースにあるので、1日中着ようとは思えない。現場仕事なワークマンだけど、くつろぐという観点に立つとパジャマスーツに軍配が上がる。


という訳で、パジャマスーツは予想以上に快適だとわかった。在宅勤務したり出勤したりで、服を選ぶのがもう面倒くさい! って人は、パジャマスーツおすすめだぞ。もう着るものを悩むこともないだろう。


参照リンク:スーツのAOKI
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24
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