最近の牛丼業界はチャレンジ精神旺盛だ。例えば松屋。「マッサマンカレー」「牛リブロースのカットステーキ定食」「オマール海老ソースのチキンフリカッセ定食」など魅力的な新商品を続々と投入し、その度にネットで注目を集めている。もはや「牛丼チェーン」と呼ぶのもどうかと思うほど、ジャンルにとらわれない商品開発を行っている。

もちろん、すき家だって頑張っている! 「ガーリックトマト牛鍋定食」(税込890円)なんてものを販売しているのだが、これにひと手間……カレールウを加えることで美味いカレー鍋に変身するらしい。実際に試してみたぞ!

・トマト牛鍋にカレールウをちょい足し

すき家は2020年11月、「牛すき鍋定食」の販売に伴い、持ち帰り用のアルミ鍋の提供を開始した。調理済みの商品を、ガスコンロやIH対応調理器具に乗せて再加熱できるというものだ。自宅でアツアツを食べることができる、画期的な提供方法と言えるだろう。


この鍋をさらに美味しく食べる方法はないか? そう考えていたところ、ネット上で「ガーリックトマト牛鍋にカレールウを入れると良い」という意見を見かけたので、さっそく実践してみることにした。

商品はアルミ鍋入りの具材とトマトダレ。それにフライドガーリックとダイスモッツァレラチーズ、つけダレのバジルチーズソースと取り分け用の器がついている。


具材は調理済みだ。「腹ペコで温めるまで待っていられない!」という人は、このまま食らうこともできるぞ。


さて、アルミ鍋をコンロにのせて、火をつける前にトマトダレを流し込む。先に火をつけると具材が焼けてしまうので注意しよう。


中火で約2分温めて完成、と行きたいところだが、今回はそこがゴールではない。


ほど良く煮立ってきたら、別途用意したカレールウの出番である。


それを鍋の真ん中にぶち込んでやる。1人前の鍋に対して、ルウ1片が適量かどうかはわからない。用いるルウによって、味の加減が変わると思うので、自分の好みで調整してくれ。


ルウが溶けて馴染むまでコトコト煮込み、最後にフライドガーリックとダイスモッツアレラチーズを投入して完成だ。これぞ「ガーリックトマト牛カレー鍋」である。


作り方のポイントとしては水を少し足すことだ。付属のトマトダレではルウを溶かすのに水分が少し足りないので、コップ1杯程度足すとちょうどよいはずである。トマトの旨味とガーリックの香味、それにチーズのトロみが合わさって美味い鍋に仕上がっている。カレールウが味のすべてを決定づけるので、ルウ選びにはこだわりたいところだ。

これをご飯にのせれば、お肉たっぷりのカレー牛丼の出来上がり。


ちなみに今回、バジルチーズソースをつけダレに使わなかった。というのは、使用したカレーとバジルチーズの味が合わなかったからだ。もしかしたら、バジルチーズと相性の良いカレーもあるかもしれないので、最良の組み合わせを探すのも楽しいかもしれないぞ。


暖かくなったと思いきや、一気に冷え込むあたり本格的な春の訪れはもう少し先のようす。ガーリックトマト牛カレー鍋で心も身体も温めて、元気に春を迎えよう!!

参考リンク:すき家[1][2]
執筆:佐藤英典
Photo:Rocketnews24