数あるコーヒーチェーンの中でも、ひそかに変わった味を追求しているチェーンがある。それは上島珈琲店だ。2020年秋にポルチーニ茸を使ったコーヒーを販売し、奇抜な商品戦略に私(佐藤)はかなり驚いた。

その上島珈琲店は、2021年1月28日に東京・虎ノ門に141店舗目となる新しいお店をオープンした。新店は他のお店にないスイーツが存在していて、今回紹介する「職人のこだわり珈琲パフェ」(税込850円)がそうだ。食べてみると、かなり渋いデザートメニューであることがわかった。

・コワーキングゾーンが良い

このお店は、店内をライトカフェゾーン・ラウンジゾーン・コワーキングゾーンの3つに区切っている。ライトカフェ・ラウンジは従来のお店と同じく、落ち着いた喫茶店として利用できるエリアだ。

コワーキングゾーンはパソコン作業をしやすい半個室の設(しつら)えで、左右に壁の高い仕切りと電源・読書灯を備えている。座り心地の良いソファのあるネットカフェといった印象だ。


実際に座ってコーヒーを飲んでみると、壁で視界が遮られるのでとても落ち着く。イヤホンで音楽を聞きながら作業すれば、かなり捗りそうだ。


・地味なパフェ

お店のこだわりは空間だけではない。それが「職人のこだわり珈琲パフェ」で全国でもここにしかない商品である。実際に頼んでみると、プラカップに入った割と地味なスイーツだった。



パフェというには派手さはなく、かなり地味なルックスである。しかしこのお店には、むしろその控えめな存在感がふさわしいのかもしれない。ミルク珈琲アイスが2つ、ミルク珈琲マカロン、ホイップクリーム、それに自家製コーヒーゼリーが入っている。


このパフェに色気はない。色気はないけど、私のようなスイーツ好きなおじさんは注文しやすくて助かる。派手なパフェもいいんだけど、頼みづらいんだよね。これなら堂々と注文できる。恥ずかしくないぞ!


・渋いままの上島で

ミルク珈琲アイスは、口当たりなめらかで甘さは控えめだ。2つ食べても、口の中に甘さが残らない。


コーヒーゼリーも同様に甘くなく、苦みがきいている。食感は硬めで味はスッキリ。見た目と同じく味にも “渋さ” が感じられる。


昨年秋の「ポルチーニ香るミルク珈琲」、12月の「ラムレーズンミルク珈琲」などといったチャレンジ商品には驚いたが、このパフェで渋さを再確認できた。「大人のための珈琲店」というスタンスは崩していない。個人的には渋さこそが上島の良さだと思うので、今後も渋い商品開発に期待している。渋いままの上島でいてくれ~!


・今回訪問した店舗の情報

店名 上島珈琲店 虎ノ門店
住所 東京都港区西新橋 1-7-14 京阪神虎ノ門ビル 1F
時間 短縮営業中 平日7:00~21:00 土日11:00~18:00

参照元:アットプレス
Report:佐藤英典
Photo:Rocketnews24