日本屈指の観光地・京都ですら、外出自粛により観光客が激減してしまった。観光客が少なくなったおかげで生活しやすくなった面もあったそうだが、様々な商品の売上が激減したり、在庫過多などで困っている企業も多かったようだ。

そんな難局を乗り切るべく作られたという、京都の物産品が8品以上入っているらしい「京都ふっこう復袋(税込5000円)」。「福」袋でなく、復興や復活の「復」袋なのも良い感じだ。さっそく買ってみたら家にいながら、まだ知らなかった京都に出会えたよ!

・京都ふっこう復袋の中身

・武中製菓 京の手焼きあられ 味千枚
・和晃 京えくぼ ほうじ茶味
・和晃 ヴァッフェル京恋衣 バニラ
・飴匠さわはら 京の飴ちゃん 抹茶みるく
・かわみち屋 蕎麦ぼうろ
・中嶋農園 ビーフシチュー
・京都辻農園 石清水
・くらま辻井 蕗(ふき)しぐれ
・森の京都 京野菜ピクルス 賀茂茄子
・森田製茶 和神茶(わこうちゃ)

以上10点が、箱にみっちり入っていた。ボリューミー! ただ、筆者が京都の物産品に詳しくないため、かわみち屋さんの蕎麦ぼうろ以外は知らないものばかりだった。新年早々見たことのないものに出会える、これぞ復袋(福袋)の醍醐味ではないだろうか。


抹茶の苦味とまろやかなミルクの風味がマッチする「京の飴ちゃん」も、蕎麦の風味がふわりと効いた蕎麦ぼうろも、決して派手ではない和な雰囲気がなんとも京都らしい。


噛み始めた瞬間のさくさくとした食感と、口の中でふわっととけるような食感が楽しめる蕎麦ぼうろ。はんなりとした柔らかい風味だからこそ、ついつい手が伸びて一気に食べてしまう中毒性がある。


あられはお米の香ばしさと昆布の出汁がガッツリと効いていて、雅なだけではない京都の味を楽しめた。雅やかな京都は、とろけるレアクッキーだという「京えくぼ」で感じられる。和柄のパッケージに入っているため、分かりやすい「京」イメージを想起させられるせいだろう。


ただ、「京えくぼ」は口に入れるまでいまいち想像がつかない未知の食べ物だった。とろけるレアクッキーってなんだ。ワクワクしながら口に入れてみると、ほうじ茶の香りがぶわっと広がり、ホロホロとけながらホワイトチョコのようなコクのある甘さを楽しませてくれた。最高。


ヴァッフェルとは? と京えくぼ並に謎の存在だった「京恋衣」も、食べてみるとサクサクで食べ応えのある厚みのクッキー生地でまったりとしたバニラクリームが挟まれており、優しい甘さが楽しめるお菓子だった。どれを食べても美味しいのは嬉しい。


お菓子ばかりを語ってしまったが、この福袋の良さは、お菓子だけでなくお食事系も充実していたことだろう。福袋の中身10点のうち、お菓子5点、お食事4点とほぼ半々の割合で入っていたのだ。バラエティ豊富だとそれだけでワクワクしてしまう。


「石清水」という「お米番付」で3度も最優秀賞を受賞している凄いお米が2合分入っており、一緒にビーフシチューやしぐれ煮、ピクルスといった「ご飯のお供」が入っていたのは、それらを「石清水」とともに楽しめ、という福袋の作り手からのメッセージなのだろうか。


ちなみに筆者は茄子もピクルスもあまり好きではない。そのため、普通に京都旅行をしていて「京野菜ピクルス 賀茂茄子」に出会っても、きっと手にすることはなかっただろう。こうした予期せぬ出会いもまた、福袋の楽しみだ。食べてみると、新年早々新しい自分に出会えそう。


ちなみに10点のうち1点は生まれも育ちも京都な紅茶だった。この「復袋」は食事の時間でもおやつの時間でも自宅にいながら余すことなく京都を満喫できる、優れものと言っても過言ではないかもしれない。


自宅にこもりきりでも京都の美味しいものを発見できる「復袋」。京都が好きな方にも京都ビギナーにも、ぜひオススメしたい。

参照元:京都ふっこう「復袋」
Report:伊達彩香
Photo:RocketNews24.

▼福袋に同封されていたメッセージ

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