観光客が多く集まり、たくさんのお土産屋さんが立ち並ぶ京都駅。お菓子から雑貨まで、京都の物産が全部集まってるんじゃないかと思うほどの品揃えだ。

先日、京都旅行に行くことになり「どんなお土産を買ってこようかな」とワクワクしながら情報を検索していた時、ふとある疑問が頭に浮かんだ。

京都駅の数あるお土産の中で、いちばん安く買えるものって何なんだろう? 気になったので、実際に捜索して確かめてきた!


・どこを見てもお土産屋

京都駅はISETANや京都劇場、地下街など様々な施設に直結しているけれど、さすがにそこまで見ているとキリがないので捜索範囲は「京都駅」の建物内のみとした。

また、今回は新幹線を利用しなかったため新幹線の改札内にある店舗は対象外としている。

そしてあくまで「お土産」を探すため、安く売っているものでも京都に関係のなさそうなものはノーカンとする。


コロナ渦明けな上に紅葉シーズンの京都駅は人でごったがえしている。こ、この中を進まなきゃいけないのか……挑戦する前から心が折れそうになったけれど、気力を奮い立たせて調査を開始した。

一度でも京都駅を訪れたことがある方にはお分かりいただけるかと思うけれど、京都駅には本当に至る所にお土産屋さんが並んでいる。


コンビニでもこんなに密集してないぞ……? そんなお土産大激戦区を片っ端からチェックして、最安値を探していく。間違いなく今回の旅行で一番体力を使った時間だった。



・最安値発見

そんなこんなで駅構内をさまようこと約2時間。ついに「これだ!!」と思う最安値お土産を発見した。


それがこちらの「京の通りゃんせ」! 八条口と烏丸口を結ぶ南北自由通路にある、「京都ポルタ 京銘菓・名菜処 京(みやこ)に陳列されていた。

パッケージの説明によると、白あんをミルクの香りがする皮で包んだお饅頭のようだ。


取り出してみるとこんな感じ。ぽってりしたフォルムが大変かわいい。


半分に割ってみると……おおお、白あんがぎっしり! 手に持った時「見た目の割に重くない?」と思ったけど、この密度なら納得だ。

口に入れてみると、ミルクの香りと共に濃厚な白あんの甘さがぶわっと広がる。

白あんは舌の上に乗せるとほろほろと崩れてしまうほど滑らかで、「いい物を食べた」という満足感が半端ない。大事に食べようと思っていたのに、おいしすぎてあっという間に胃袋の中に収まってしまった。


最安だったのにも関わらず、とっても満足度の高いお菓子だった「京の通りゃんせ」。気になるそのお値段は……


なんと税抜き100円!!


百均価格じゃん!! 値札を見た時にはあまりの破格っぷりに目を疑った。こんなにおいしいものが100円で買えちゃっていいんですか……!?

ちなみに京の通りゃんせは、同じ店舗で10個セットも販売されていた。企画用とは別に10個セットを買えばよかった~! と本気で後悔した。1個じゃ全然足りないよ……!



・番外編

最後に、最安値ではあったもののお土産に含めるかどうか悩んだ商品もご紹介しておこう。


それがこちらの「めん汁(つゆ)」。八条口側にある「Harves(ハーベス)京都店」で、蕎麦の隣に置いてあるのを発見した。

価格はなんと税抜き60円!! さすがにあの京都駅で2桁の値段で販売されているものがあるとは思わなかった。


価格だけ見たらぶっちぎりで最安だし、パッケージにはにしんそばで有名な「松葉」さんの名前が入っているから京都ゆかりの商品であることは間違いない。これを最安お土産としてご紹介しようかと思ったのだが……


果たしてめんつゆ単品はお土産と言えるのか……?


お菓子単体なら、まだお土産として渡してもいいだろう。ただ、1回分のめんつゆは……お土産として渡すにはちょっと尖ってるんじゃないかな~……

「京都の物なら何でも嬉しい!」って言う方とかめんつゆマニアの方にならもしかしたら喜んでもらえるかもしれないけれど、筆者は人にあげるお土産としては買わないかな。ということで、番外編としてのご紹介でした。



・さすが京都だった

今回いろいろなお土産屋さんを見ていて、意外と500円以下で買えるお土産も多いことに驚いた。手に取りやすい価格でいろんなお土産が買えるのはありがたいな。

それにしても、一番安いお土産でもしっかりとしたおいしさを味わえるのはさすが京都と思わざるを得なかった。

価格以上の満足感を味わえた京の通りゃんせ、皆さんも見つけたら是非食べてみてはいかがだろうか。筆者は次こそ10個セットを買って帰ろうと思います。

執筆:うどん粉
Photo:RocketNews24.
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▼京の通りゃんせの賞味期限は結構長め。2023年11月15日に購入した商品の期限が1月29日だった

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