最近、めっちゃ距離近くない? 街のイルミネーション周辺をうろつくカップルの話ではありません。日没後くらいから南西の空に見える木星と土星の話です。
実は2020年12月21日の夜(正確には22日の午前3時過ぎ)に、土星と木星が大接近します。それも約400年ぶりなレベルで。
・日没後から数時間
ここ数日にわたり、日没直後から南西の空の低い所で明るく光っていた土星と木星。17日には三日月とのコラボを楽しんだ方もいらっしゃるかと。
その後、月とは(地球からの見た目的に)離れていきましたが、土星と木星の距離は縮まってきていました。そして21日の夜に数世紀ぶりの大接近を迎えます。
・ガリレオの時代以来
NASAによると、これほどまでに木星と土星が近づくのは1623年以来のことだそう。ちなみにあのガリレオ・ガリレイが木星の衛星を見つけたのが1610年。まだ天動説が一般的だった時代です。
また、National Geographicによれば観測しやすい夜にここまで接近してくれるのは1226年3月4日ぶりだそう。今回の大接近がいかにレアかお分かりでしょう。
ちなみに次回は2080年。比較的もうすぐと言えなくもないですが、人間の寿命的には60年後というのもけっこう先の話。折角なので今夜見ておいた方が良さそう。
参照元:NASA、National Geographic
Report:江川資具
Photo:RocketNews24.