もう間もなくやってくる2020年のクリスマス。普段はあまり飲まない人でも、この時ばかりはスパークリングワインで乾杯する機会が多いのではないだろうか? 結婚式とクリスマスの乾杯はスパークリングワイン……ですよね?
それはさておき、今回のコストコ検証は、この時期にピッタリの「スパークリングワイン編」をお届けする。コストコにあった1000円以下のスパークリングワイン、全6種類を飲み比べてみたのでご覧いただきたい。ズバリ、迷ったらコレを買ってくれ!
・全6種類のスパークリングワイン
この時期のコストコには普段より多くのスパークリングワインが並んでいる。手が出しやすいお手頃価格のスパークリングワインから、結構お高い高級品までその種類はざっと見ただけでもおよそ15種類。まさにクリスマス一色といった様相だ。
さて、今回用意したのはコストコで見つけた1000円以下のスパークリングワイン、合計6種類である。スパークリングワインに目がない人ならばいざ知らず、とりあえず乾杯だけ……という人は1000円以下でも十分ではなかろうか? とはいえ、どうせなら美味しいスパークリングワインを知っておきたいのが人間の性(さが)であろう。
ちなみに「スパークリング」と「シャンパン」の違いは、フランスのシャンパーニュ地方で作られているか否かとなっている。中身的にはほぼ同じお酒であり、ブランドがない分リーズナブルなのもスパークリングワインの魅力だ。
・珍しく意見が一致
前置きはこれくらいにして、今回も当サイトの酒好き4名が、産地も価格も知らされないまま6本のスパークリングワインを試飲した。「赤ワイン編」と「白ワイン編」ではやや好みが分かれたものの、スパークリングワインに関してはほとんどのメンバーの意見が一致。以下、ランキング形式でご覧いただきたい。
・第6位: トスティ モスカート ピンク(イタリア産: 848円)
とにかく「甘い」が連呼されたのは「トスティ モスカート ピンク」である。「ぶっちぎりの甘さ」「ジュースより甘い」「後引く甘さ」「食前酒くらい甘い」……などなど、とにかく甘い以外の感想が出てこなかった。
一方で「あまりお酒を飲まない人でも飲めるかも」「甘いのが好きな人はいいかも」などという声もあったから、お酒が大好きな人よりは、普段あまり飲まない人にオススメだ。
・第5位: ロッソ ジョイア(イタリア産: 868円)
当初はこちらも「甘い」しか出てこなかったのだが、後から6位の「トスティ モスカート ピンク」を飲んだところ、やや評価が変わった。
具体的には「甘い系」「フローラルな香り」「ジュースのような飲み口」「甘いけどまだ口から抜けていく」「ギリギリ許容範囲の甘さ」……と、6位の「トスティ モスカート ピンク」よりは控えめな甘さのようだ。とはいえ、こちらも普段あまりお酒をたしなまない人にオススメ。
・第4位: カヴァ ピュピトレ ブリュット(スペイン産: 699円)
王道スタイルというよりは、変化球的なスパークリングワインという評価になったのが、スペイン産の「カヴァ ピュピトレ ブリュット」である。
「良く言えばフレッシュ」「悪く言えば青臭い」「青りんごっぽさがある」「植物感がある」などという意見が多かったので、言い換えるならば “野性味のあるスパークリングワイン” という感じだろうか? いずれにしろ王道ではないという評価であった。
・第3位: パピヨン ブリュット(南アフリカ産: 728円)
4位の「カヴァ ピュピトレ ブリュット」と同じく、こちらも「王道ではないな~」という意見でまとまったのが、南アフリカ産の「パピヨン ブリュット」である。
「甘め」「味とアルコール感は強め」「余韻が残る」との声が多く、最終的には「乾杯じゃなくて料理に合いそうなスパークリング」との意見で落ち着いた。乾杯ではなく2杯目としてはオススメ。
・第2位: カノーヴァ ブリュット(イタリア産: 998円)
結果的に今回の飲み比べは「1位と2位が王道で、3位以下は変化球」という結論に至った。1位と互角の高評価を獲得したのが、2位の「カノーヴァ ブリュット」だ。
「辛口だけど飲みやすい」「すっきり抜けていくいいスパークリングワイン」「店で出てきてもハズレだとは思わない」「乾杯にはピッタリ」などなど、酒好きたちからは概ね好意的に受け入れられた。王道の「スパークリングワインらしいスパークリングワイン」である。
・第1位: PROSECCO D.O.C.G.(イタリア産: 648円)
2位の「カノーヴァ ブリュット」との接戦を制し、見事1位に輝いたのがコストコのプライベートブランド「カークランドシグネチャー」の「PROSECCO D.O.C.G.」であった。
「辛口」「ドライな飲み口」「泡がキメ細かい」「高級感あり」「クセはない」……などなど、スタンダードなスパークリングという意見で一致し、最終的には「2位とほぼ変わらないけど、350円の差を考えるとこっち」という結果になった。なお、6本の中で最安値である。
まとめると、お酒が好きな人にとっては1位と2位が「王道のスパークリングワイン」という結果となり、3位以下は好みによって、というところだろうか。中でも5位と6位はかなり甘口なので、逆に普段お酒を飲まない人にはイイのかもしれない。
というわけで、当サイトがオススメするスパークリングワインは「PROSECCO D.O.C.G.」で決定だ。もし「どれ買おうかな~?」と悩んでいる方がいたら、ぜひ参考にしていただきたい。
参考リンク:コストコ
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.