何でもかんでもとにかく馬鹿デカいコストコの商品。例えば「ポテトチップス」もあれくらい大きいと、値段云々の前に1袋買うのが精いっぱい。それこそ業者でもない限り、コストコで馬鹿ほどデカいポテトチップスを5袋も買うチャレンジャーはいないハズだ。

……が、我々は買った。もちろん「コストコのポテトチップス食べ比べ」のためである。個人だとなかなか挑戦しづらい特大サイズのポテトチップスの食べ比べ──。意外すぎる結末も含めて、全て “ガチ” でお届けしよう。

・5種類を食べ比べ

ここ数年、月1ペースでコストコに通い続ける私、P.K.サンジュンでも、ポテトチップスはなかなか手を出しづらいアイテムの1つである。理由はとにかくデカすぎること。妻と2人でも食べ切れる予感すらせず、また食べ切れたとしても、一体どれだけのカロリーが蓄積されるというのか? 端的に “カロリー爆弾” と呼んで差し支えあるまい。

一方で、ポテトチップスが「デブとか関係ねえから!」と、人間のリミッターが軽く外れるほどウマいこともまた事実。さらに言えば、大きさの割にコストコのポテトチップスは安い。となれば「買うなら1つだけ……1番美味しいヤツだけ……!!」となるのが人間の心情というものであろう。

というわけで、今回はコストコで売っていた特大サイズのポテトチップスを5種類購入した。小分けタイプのポテトチップスは対象外とし、購入基準はあくまで特大サイズのみである。また値段とコスパは考慮せず、男性7名が純粋に味だけをジャッジ。当然、事前に商品名は明かしていない。それではランキング形式で結果を発表しよう。


・第5位: レイズクラシック しお味(425グラム 税込み598円)


海外では比較的よく見かけるレイズのポテトチップスだが、評価は芳しくなく「素材の風味が弱い」「後味が脂っぽい」「味が単調」などの声が挙がった。一方で「外国気分を味わえる」「カリカリした揚げ方自体は好き」などの声も。ともあれ結果は無念の最下位


・第4位: カークランドシグネチャー KS KETTLE HIMALAYAN SALT(907グラム 税込み658円)


コストコのプライベートブランド「カークランドシグネチャー」のポテトチップスがまさかの4位。ハードな食感がウリのポテトチップスであるが「さすがに硬すぎる」「口の中が切れる勢い」「堅あげが赤ちゃんに思えるレベル」……などなど、その硬さが裏目に出てしまったようだ。

また、それなりに塩分が濃いため「じゃがいも感がない」「味が雑」等の意見も。全5商品の中で圧倒的なコストパフォーマンスを誇るものの「ポテトチップスじゃない。もはや食事」と、従来の概念ではジャッジしづらいポテトチップスであった。


・第3位: ハードバイトポテトチップス シーソルト & ペッパー(625グラム 税込み658円)


カナダのメーカーのポテトチップス。ハードバイトの名の通り、こちらも噛み応えのあるポテトチップスで、歯応えそのものは概ね好意的な意見が多かった。一方で「味付けが濃いせいで芋の風味が薄い」などの意見も。肯定派と否定派がやや分かれたポテトチップスである。

・第2位: ティムズ マウイオニオンポテトチップス(907グラム 838円)


今回購入した5袋の中では、唯一の塩味系ではないポテトチップス。ハードな食感と濃厚な味付けは「後を引く味わい」「クセになる」「中毒性が高い」との感想が挙がった。とはいえ「ずっとは食べ続けられない」「何枚かでイイ」という意見があったことも記述しておく。


・第1位: カルビーポテトチップス うす塩味(500グラム 548円)


5種類の中で唯一の国内メーカー、カルビーのポテトチップスが堂々の1位となった。全員が口をそろえていたのが「素材の味がする」ということ。商品名を伏せているにもかかわらず「慣れ親しんだ味」「いつものヤツって感じ」などの反応があったから、どうやら日本人にカルビーは染みついているらしい。

同時に「食感がやや物足りないかな?」という意見がありつつも「ポテトチップスはこれくらいでイイ」との声が多かったので、やはりカルビーのポテトチップスは日本人の味覚に合った作りなのだろう。事前の予想に反して、堂々の1位であった。


あくまで今回ポテトチップスを試食した7名の話になるが、1位と2位は圧倒的な大差があり、なんなら「カルビー以外はあり得ない」くらいの勢いがあった。個人的な感想はやや違うものの、カルビーのポテトチップスのクオリティの高さを改めて思い知らされた次第だ。

というわけで、コストコのポテトチップスで1番美味しいのは「カルビーのポテトチップス」とさせていただく。とはいえ、他のポテトチップスがあなたにズバッとハマる可能性も十分にあるので、機会があればいずれの商品もぜひお試しいただきたい。

参考リンク:コストコ公式サイト
Report:P.K.サンジュン
Photo:RocketNews24.