その「食べ放題」は、名称からしてゴリゴリにオシャレである。ゆえに、パッと見では食べ放題だと分からないかもしれないが、紛れもなく食べ放題だ。

それどころか、世にある様々な食べ放題と比べても相当にお得。そんじょそこらの食べ放題では太刀打ちできないレベルの豪快さである。なぜなら、その食べ放題は……


制限時間ナシ!


個人的にもっとも「おぉっ! マジか……!!」となった点を最初に発表したところで、改めてスタバの食べ放題について紹介していきたい。


・銀座のオシャレなスタバで夕方から実施

その食べ放題は「スターバックスリザーブストア銀座マロニエ通り」が17時から実施しているものだ。事前予約制となり、価格は1人3080円(税込)。この金額にはドリンク1杯分が含まれており、飲み放題ではない。


ちなみに、同店の食べ放題は『アペリチェーナ』と呼ばれている。予約専門サイトには、アペリチェーナの由来として……


「アペリティーボ(食前酒)とチェーナ(夕食)の2つの言葉を合わせたイタリアの新しい食体験」


──まるで富裕層向けディナークルーズツアーのような雰囲気が漂っているが、これを噛み砕きまくって説明するならば「めっちゃオシャレな食べ放題」ってことになる。


では、実際に何が出てくるのかについて説明していこう。お店に入って席に着くと、まずはドリンクを選ぶ。メニューに記載されているのは、


赤ワイン、白ワイン、スパークリングワイン、テラスラガー(ビール)に加え、アペロール スピリッツ、カンパリ スピリッツといったカクテル類。さらに、ノンアルコールも用意されている。

一方、フードメニューはイタリア産生ハム、イタリア産チーズ、イタリア産オリーブあたりがレギュラーメンバーのようだ。


もちろん、フードは他にもある。日替わりで登場するものが多く、例えば私が訪れたときはやオムレツっぽい料理(フリッタータ)、マルゲリータピザ、ソーセージ、チキンのトマト煮なども。


中でも「レバー&サルタナレーズンのディップ」は絶品で、私は5回くらいおかわりした。もしショーケースで見かけたら是非!


なお、フードメニューは自分で取るのではなく、カウンターで「あれ1つ」などと言うと、スタッフが取り分けてくれる。オススメも教えてくれるので、最初はそれに従ってみるのもいいかもしれない。

なにせ時間は無制限だから、焦る必要はない。閉店時間を考えれば実際は制限があるのだが、それでもゆっくり食事を楽しむには十分である。


まぁ正直なところ「ドリンクも飲み放題だったら……」と思わなくもない。ただ、それは求めすぎってものであろう。3000円ちょいで美味しい料理を楽しめて、時間無制限。十分である。


──と、内容としては文句なしなのだが、覚悟すべきことが1つある。何かというと、この食べ放題は予約争奪戦が凄まじいのである(2022年4月上旬時点)。

私の場合、予約専門サイトに50回以上アクセスしただろうか。何度も何度も「空席がありません」の表示が出た末に、ようやくゲットできたときは思わず「おぉおおお!」と声が出た。


ちなみに予約は専門サイトで行い、1週間前から可能。そのサイトにアクセスすればいいだけと言えばそうなのだが、受付可能な状態になったらすぐに埋まってしまうのだ。

何度か失敗したところで、私は滑り込めるタイミングを探るべく あえて時間帯をずらして試してみた。すると……午前10時頃にアクセスしたとき空きの席を発見!

あくまで一例なので絶対とは言えないが、数日前の私と同様に予約が取れずに悩んでいる人がいたらご参考に!!


・今回ご紹介した飲食店の詳細データ

店名 スターバックスリザーブストア銀座マロニエ通り
住所 東京都中央区銀座3-7-3銀座オーミビル
時間 7:00~22:00 ※アペリチェーナは17:00から。また、営業時間は変更になる可能性があるので、公式サイトで確認を

参考リンク:TableCheck(事前予約サイト)
執筆:和才雄一郎
Photo:RocketNews24.
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▼食べ放題の「レバー&サルタナレーズンのディップ」があまりにも美味くて……

▼おかわりしまくった

▼パンなしでも全然アリ

▼しばらく店内で楽しんでいると、時間差で「トルタ・ディ・バナナ」が登場。これだけが唯一の甘い系で……

▼他はすべてしょっぱい系。お酒に合うものが多い

▼スパークリングワインを選んだら、こんな感じのグラスで来た

▼これで3080円はマジでお得。そりゃ予約争奪戦が熾烈になるわ……

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